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2024年8月 1日 (木)

ヘルクレス座のM13

M13blog_20240801132101  今年の猛暑は、異常です。毎日毎日35度を超えているようで、直射日光が特別に強烈で、どう考えても、身体によくありません。朝から30度を超えていて、夜の11時頃でも外気温は31度あります。おまけに最低気温が28度ほどなので、どうしようもありません。この暑さは、まだまだ続くんでしょうねえ。

 昨日も、その前の日も、夕方は晴だったので、のんびり機材を玄関先に出して、撮影の準備をしました。北西の空は、雲もなく快晴でした。夜8時頃、極軸合わせをして、暗くなるのを待っていたのですが、どういう訳か、南東の空は雲だらけでした。え…え…何で、何で……という感じで、どうしてこんな感じなのか……。北西の風が吹いていたのですが。結局、この二日間は、雲だらけで何も撮影できませんでした。

 昨日の夜、20分ほど空を観察して、やっと分かりました。北西の風が吹く中、北西の空が晴れていて、南東の空が雲だらけになる理由です。東シナ海から吹いてきた生暖かい空気が、薩摩半島に上陸した時に、雲に変わることが分かりました。ちょうど我が家の上空あたりで、どんどん雲に変わっていくのが観察できました。南東の空のいて座周辺部は、雲に隠れて全く見えませんでした。その日は、いて座の散光星雲を撮影する予定でしたが、何もできませんでした。暖湿気流が、上空で分厚い雲になるのを観察したのは、初めてでした。空の半分が晴れて、半分が雲だらけでした。こういうこともあるんですね。不思議です。

 ところで、写真はヘルクレス座の球状星団M13です。球状星団の中では、トップクラスの美しさです。背景の空の暗さも手伝って、なかなかの眺めです。満月よりは少し小さいのですが、結構な大きさです。球状星団の年齢はとても古く、宇宙の年齢に近いものが多いそうです。50万個もの星がこんな感じで集まっているのがとても不思議です。中心部は一体どうなっているのかな、というのが、いちばんの不思議ですが……。写真の左上隅に、系外銀河NGC6207という銀河も見えています。

 という訳で、今夜は晴れそうなんですが、また雲が出来るのかも……です。そんな訳で、小休止しま~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・KissX8i・笠井マルチフラットナー使用・ISO3200・40秒・2024年7月5日21時20分

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