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2024年9月の5件の記事

2024年9月26日 (木)

はくちょう座の散光星雲

Blog_20240926131101  来週から、10月になります。朝夕は少しは涼しくなったようですが、薩摩半島はまだまだ猛暑日に近いような真夏日です。夏の最後の画像は、はくちょう座の散光星雲です。夏の大三角は、ちょうど天頂付近なので、撮影には最適です。

 写真左上に見える明るい星は、はくちょう座のα星デネブです。夏の大三角をつくる星のひとつです。デネブの東に見える赤い輝きが、散光星雲としてとても有名な北アメリカ星雲です。とてもくっきりしているだけではなく、北アメリカ大陸にそっくりな形です。偶然ですが、とても面白いですね。

 この周辺は、夏の天の川が流れているので、なかなか賑やかな領域です。おまけに散光星雲が、あちこちに見えています。天の川は、北から南に向かって天頂付近を横切っていて、とても素晴らしい眺めです。天頂付近なので、眺めるのもなかなか大変です。南西の空のさそり座は、地平線に沈みかけていて……夏の終わりが近づいています……。

 東の空には、秋の星々がやや高く昇っています。南東の空には、秋のただ一つの一等星フォーマルハウトが昇ってきました。フォーマルハウトが属しているみなみのうお座は、ほとんど形が見えません。秋の星々は暗い星が多いので、星座の形はなかなか見えてきません。それでも、カシオペヤ座の大文字のWとペガスス座の四角形だけは、特徴があるのではっきり確認できます。

 今は、昼下がりの14時ですが、東の空に薄雲がかかり始めています。今夜は、星見が出来るのでは、という予想ですが、なかなか難しいかも、です。まだまだ秋晴れという感じではありません。もう少し、真夏が続きそうです。

 という訳で、アイスティーで一休みで~す。

データ/ケンコースカイメモS・EOS60D(改造)・100ミリF2.8マクロ・ISO3200・QBPフィルター使用・f4・90秒・2024年8月31日21時10分

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2024年9月19日 (木)

夏の天の川

Blog_20240919131601  今年も、夏の天の川を何回か撮影しました。撮影した日によって、若干雰囲気が違います。大気の状態が少しでも違うと、何となく、印象がどこか違う感じです。夜空はとても微妙です。異常にクリヤーな画像もあれば、快晴なのに何となくイマイチというときもあります。大気というのは、そんなものかも、です。

 写真は、我が家の裏庭で撮影したものです。猛暑日が続いていた8月初めの頃です。8月でも、夜外に出ると、少しはひんやりとしたものですが、去年から、そんな雰囲気はなくなりました。昼間と同じで、ムンムンのジメジメ空気でした。汗を拭きながら……冷たい飲み物が必要です。

 夏の大三角がくっきりとしていて、明るい輝きです。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ。この3つの星は一等星なので、特別な明るさです。そして、デネブ付近から南に延びる天の川がとても美しく、いつ眺めても素敵な眺めです。子供の頃、岡山平野で眺めた天の川を思い出します。その頃は、街明かりも暗く、もっと明るい天の川だったような気もします。

 ベガとアルタイルを結んだ線の真ん中付近に、明るい3等星が見えます。この星がくっきり見えるときは、大気の状態がとてもいい時です。この星が、はくちょう座のβ星アルビレオです。とても有名な二重星です。偶然同じ方向に見えているだけの見かけの二重星だそうです。金色の3等星と青色の5等星がくっついています。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくる星です。口径80ミリほどの望遠鏡で見ると、二つの星に分離して見えます。なかなか美しい眺めです。

 9月も中旬を過ぎて、秋のお彼岸が近づいています。夜9時頃には、夏の大三角は、子午線を越えて西の空に傾き始めました。夜空は、秋の星空になりつつあります。星を眺めていると、時の移り変わりをリアルに感じてしまいます。

 という訳で、冷たい麦茶で小休止します、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20 ミリF2.8・EOSKissX8i・ISO1600・11ミリ・f4.5・40秒・ソフトフィルター使用・2024年8月2日21時40分

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2024年9月12日 (木)

いて座の球状星団M22

M22

   写真は、いて座の球状星団M22です。久し振りに撮影した感じです。過去の撮影記録を調べてみると、前回撮影したのは、2020年の夏でした。4年振りという感じはしないのですが、時間の経つのが速いということなんでしょうか……。

 夏の球状星団の中では、ヘルクレス座のM13が有名ですが、このM22もM13に負けない大きさと迫力があります。M13は肉眼で見たことはありません。というよりも、肉眼では見えないんですね。ところが、このM22は結構明るく見えています。空のいろいろな条件で、見えたり見えなかったりするのでしょうが、薩摩半島ではM22の方が見えやすいのかも、です。

 いて座の南斗六星の星の位置関係が見えれば、M22の場所もすぐ分かります。満月大の大きさの、明るく目立つ輝きです。天の川を背景にしているので、バックの星々は異常に賑やかです。恒星の数も、およそ10万個以上もあるそうで、この宇宙の想像を絶する不思議さを感じます。それぞれの恒星に惑星があるとすれば、その惑星の夜空はどんな星空なんでしょうか……スゴイ星空なんでしょうねえ……多分。

 今日も真夏のような日差しです。薩摩半島も、猛暑日に近い暑さです。朝夕も残暑が厳しくて、気持ちの良い時間帯はありません。いつになったら、少しは涼しくなるのでしょうか……。当分は、こんな天気が続くのでしょうねえ……。

 今夜は晴れているかも、ですが、月が明るく、星見には向きません。月も上弦過ぎの美しい月なんですが、月の高度が低すぎて、撮影には不向きです。そんな訳で、月見の夜の散歩しか出来ません。という訳で、冷たいお茶で、小休止しま~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・等倍マルチフラットナー・ISO1600・55秒・2024年9月1日20時10分

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2024年9月 6日 (金)

いて座の中心部付近

Blog_20240906130201  写真は、夏の天の川の地平線に近い、いて座の周辺部です。肉眼でも、明るい輝きがはっきりと確認できます。いて座からさそり座付近の星空の明るさは特別で、天の川銀河の中心部の輝きを示しています。星々の海が、南に向かって広がっていて、とても素晴らしい眺めです。

 画面左下から右上に向かって、ヒシャクの形が見えています。北斗七星に似た形ですが、星が6個しかないので、南斗六星と呼ばれています。2等星から4等星あたりですが、割と明るい星が多いので、肉眼でも何とか見えるのでは、と思います。ただし、背景の星々がとても明るいので、手前の星を見つけるには、少し苦労します。

 この周辺には、メシエ天体がたくさんあって、とても賑やかです。M22の球状星団も見えています。満月大の大きさで結構明るいので、写真のようにはっきりと見えるのでは……。右側の、背景が少し暗くなっているところには、散光星雲のM8、M20も多分見えるのでは、と思いますが……。写真上方には、前々回UPした散光星雲M17が見えます。他にも、たくさんのメシエ天体があります。

 この撮影は、ミラーレスのカメラで、標準ズームレンズでの撮影です。ポータブル赤道儀に載せての撮影なので、とても簡単です。オリンパスのボディーなので、星にピントを合わせるのもオートで、さらに簡単でした。……世の中、とても便利になりましたね……。

 9月に入っても、あちこちで、猛暑が続いています。薩摩半島も、猛暑に近い気温で、残暑が厳しい毎日です。朝方が少しだけ涼しくなったかな、っていう感じです。当分は、真夏日なんでしょう……。

 という訳で、冷たい冷たい麦茶で、小休止で~す。

データ/ケンコースカイメモS・オリンパスEM-1markⅢ・12~40ミリ・F2.8・ISO1600・f4・40秒・2024年7月28日20時40分頃

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2024年9月 1日 (日)

月面ヒッパルコス・クレーター周辺

 Blog_20240901125301 前回(8月22日)UPした時に、今年は、九州に近づいた台風は一つもありません、こんな年はとても珍しい、なんて書いたのですが……。それから一週間が過ぎて、台風10号が、薩摩半島の我が家のすぐ沖合の東シナ海を通っていきました。元々この台風は、紀伊半島から東海地方に近づいていた台風なんですが、どういう訳が、大きく進路を変えて鹿児島県に上陸した台風です。

 28日(水)の夕方から強風が吹き、久し振りに部屋の雨戸を5、6年振りに閉めました。そして、日付が変わった頃に、停電していることに気づきました。それからが大変でした。まだまだ厳しい猛暑の中、3日以上の電気のない時間です。冷房だけではなく、冷蔵庫もテレビも使えません。風呂もダメで、避難生活風的な時間でした。最低限、テレビの視聴とわずかな照明は、何個かのポータブルバッテリーを使って過ごしましたが……それにも限界があります。

 そして、今日4日目の昼前に、停電が解消しました。感謝感激でした。電気の有難さを身をもって感じました。電気がないと、人間は生きることが出来ないのでは、という感想でした。とても難しい時代なんですね。

 という訳で、3日遅れのブログUPです。写真は、月面ヒッパルコス・クレーターの周辺です。今年の2月17日の撮影です。上弦の頃の画像です。ヒッパルコスというクレーターは、とても古いクレーターなので、夜明け時か夕暮れ時にしか、クレーターの形は確認できません。ヒッパルコス・クレーターの中に、新しい小さなクレーターが見えています。この周辺には、小さいですが、くっきりしたクレーターがたくさんあります。

 ヒッパルコス・クレーターのすぐ隣の中央の入江には、月の経度0度、緯度0度の原点があります。ちょうど地球から眺めた時の、月面の中央という場所です。溶岩台地の中には、たくさんの谷が見えています。詳しく見ると、なかなか面白いところかも、です。

 8月から10月頃は、月の高度がとても低いので、月面観察には向いていません。秋からは春先までが、月面の撮影や観察には最適です。涼しくなった頃、じっくり月面を観察してみます。という訳で、冷たいコーヒーで、小休止しま~す。

データ/ビクセンSX2・セレストロンC8・ASI183MC・ゲイン130・15ms・70コマ合成・2024年2月17日20時

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