夏の天の川
今年も、夏の天の川を何回か撮影しました。撮影した日によって、若干雰囲気が違います。大気の状態が少しでも違うと、何となく、印象がどこか違う感じです。夜空はとても微妙です。異常にクリヤーな画像もあれば、快晴なのに何となくイマイチというときもあります。大気というのは、そんなものかも、です。
写真は、我が家の裏庭で撮影したものです。猛暑日が続いていた8月初めの頃です。8月でも、夜外に出ると、少しはひんやりとしたものですが、去年から、そんな雰囲気はなくなりました。昼間と同じで、ムンムンのジメジメ空気でした。汗を拭きながら……冷たい飲み物が必要です。
夏の大三角がくっきりとしていて、明るい輝きです。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ。この3つの星は一等星なので、特別な明るさです。そして、デネブ付近から南に延びる天の川がとても美しく、いつ眺めても素敵な眺めです。子供の頃、岡山平野で眺めた天の川を思い出します。その頃は、街明かりも暗く、もっと明るい天の川だったような気もします。
ベガとアルタイルを結んだ線の真ん中付近に、明るい3等星が見えます。この星がくっきり見えるときは、大気の状態がとてもいい時です。この星が、はくちょう座のβ星アルビレオです。とても有名な二重星です。偶然同じ方向に見えているだけの見かけの二重星だそうです。金色の3等星と青色の5等星がくっついています。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくる星です。口径80ミリほどの望遠鏡で見ると、二つの星に分離して見えます。なかなか美しい眺めです。
9月も中旬を過ぎて、秋のお彼岸が近づいています。夜9時頃には、夏の大三角は、子午線を越えて西の空に傾き始めました。夜空は、秋の星空になりつつあります。星を眺めていると、時の移り変わりをリアルに感じてしまいます。
という訳で、冷たい麦茶で小休止します、で~す。
データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20 ミリF2.8・EOSKissX8i・ISO1600・11ミリ・f4.5・40秒・ソフトフィルター使用・2024年8月2日21時40分
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