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2024年10月の5件の記事

2024年10月31日 (木)

カシオペヤ座のNGC281

Ngc281blog  写真は、カシオペヤ座の散光星雲NGC281です。ボーグ55FLでの撮影です。デジカメがAPS-Cサイズなので、焦点距離は300ミリ程度でしょうか。結構小さいのですが、明るくて撮りやすいかな、という感じです。北アメリカ星雲を、十分の一程度に小さくしたような形です。星雲自体が小さくて、星雲内部の様子はよく分かりません。

 右隅に見えている星は、カシオペヤ座のα星です。α星がすぐ近くなので、散光星雲は星々を辿って探すことも出来ます。この撮影は、9月上旬なのでカシオペヤ座の高度が低く、おまけに、鹿児島市方向の街明かりがあって、撮影は少しだけ苦労しました。

 星見にしても、星雲星団の撮影にしても、ほとんど100%空の状態に左右されるので、なかなか大変です。今日で10月も終わりますが、今月は、一度もまともな星空を見ることが出来ませんでした。この週末は、台風と秋雨前線の影響で、星空は望めません。台風や前線がなくても、地球の温暖化で、一年中水蒸気が異常に多く、すっきりした星空はどんどん減っているような気がします。

 星ブログの写真も不足しているのですが、去年撮影した未処理の画像を使うことも検討しています。いろいろな事情を考えると、ブログを週1回UPするのも結構大変だということが、よく分かってきました。星見を始めた12年前は、とてもきれいな星空でした。地球の大気も、どんどん変わっていくのですね……。

 10月31日の昼下がりの2時です。薩摩半島は、雨が降り始めました。この週末は、雨のようです。という訳で、インスタントコーヒーで、小休止で~す。

データ/ケンコースカイメモS・ボーグ55FL・EOSKissX8i・QBPフィルター使用・ISO3200・90秒・2024年9月8日21時20分

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2024年10月25日 (金)

カシオペヤ座

Blog_20241025130201  写真は 秋の北の空に輝くカシオペヤ座です。トレミーの48星座のひとつで、とても有名な星座です。3個の二等星と2個の三等星があります。写真のα星、β星、γ星が二等星です。古代エチオピア王ケフェウスの隣に見えるのが王妃カシオペヤです。秋の星空は、古代エチオピア王家の物語になっています。王妃カシオペヤの隣には、娘のアンドロメダ姫、その東隣には、勇者ペルセウス、そして、アンドロメダ姫にくっついているのが飛馬ペガススです。さらに、南の空には、アンドロメダ姫を狙う化けクジラのクジラ座があります。

 ギリシャ神話でいちばん有名な物語です。各地のプラネタリウムでは、秋の季節には、必ず古代エチオピア王家の物語が語られます。ギリシャ神話で、一番わかりやすく、ロマンに満ちた物語なんでしょう……。

 岩場に繋がれたアンドロメダ姫を狙う化けクジラから、姫を救い出す勇者ペルセウスですが、その後もいろいろな出来事があって、なかなか面白いストーリーです。ペルセウスとアンドロメダ姫の結婚式の後、アンドロメダ姫の婚約者という男が、仲間を連れて乱入し、大混乱になるという場面もありました。そこでもペルセウスは、メドゥーサの首をもって戦い続けたのです。映画にもなりそうな、そんな物語です。

 写真のカシオペヤ王妃は、椅子に座って、両手を挙げた姿です。α星の上には、頭も付いています。上手く星座線で結んだものですね。暗い六等星まで見えたのでしょう……多分。また気分がのったときに、ギリシャ神話を読んでみます。

 今日も、空はドンヨリドンヨリです。秋雨前線が停滞して、雨が降ったり止んだりです。10月に入って4週間近くになりますが、まともな星空を一度も見ていません。紫金山・アトラス彗星を観察するのも諦めました。再来週は、立冬なんですが、秋の澄み切った星空を見ることも出来ないかも、です。こんな感じだと、星ブログの写真も危うくなります。

 という訳で、インスタントコーヒーで小休止します、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・オリンパスEM-1MarkⅢ・12~40ミリ・F2.8・ISO1600・f4.5・40秒・ソフトフィルター使用・2024年9月26日21時10分

 

 

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2024年10月18日 (金)

ケフェウス座の散光星雲IC.1396

Ic1396blog_20241018133501  10月に入って、まともに星空や月の満ち欠けを見ていません。今日も、昼過ぎに気温が30度を超えたようで、ほとんど真夏から残暑のような気候です。午後の時間、太陽が出ていますが、次の一週間は、雨と曇りの天気で、紫金山・アトラス彗星どころではありません。今日の夕方、彗星を見ることが出来なければ、今回は無理ということになりそうです。

 写真は、ケフェウス座の散光星雲IC.1396です。満月の6、7倍ほどの巨大な散光星雲です。写真左方向が、天の北極方向です。赤い星雲の左隅に見えるのが、4等星の赤色超巨星のガーネットスター(ザクロ石星)です。直径が太陽の1500倍ほどもある、巨大な星です。肉眼で見えそうなんですが、確実に見えたという記憶はありません。

 散光星雲の中は、非常に複雑な構造で、あちこちに暗黒星雲が散らばっています。暗黒星雲の領域では、新しい星が次々と生まれているのでしょう……。想像を絶する光景なんでしょう……多分。

 もう一カ月もすれば、秋の天の川の季節になります。ケフェウス座、カシオペヤ座、ペルセウス座が天の川の中に見えます。その南側には、アンドロメダ座とペガスス座が広がっていることでしょう。その頃には、秋風が吹いて、さわやかな季節になるはずです。いちばん気持ちの良い星見の時期です。アンドロメダ銀河も肉眼で、くっきり見えるはずです。

 薩摩半島は当分秋風が吹きそうにないので、星見もイマイチかもです。去年よりもさらに猛暑が続いているようで、大変です。暑いということは、水蒸気が非常に多いということで、まだまだ雲の多い夜空です。昼下がりの空がどんよりし始めました。今夜も曇り空の感じです……残念。

 という訳で、冷水で一休みします、で~す。

データ/ビクセンAP・ボーグ55FL・専用レデューサー・QBPフィルター使用・EOS60D(改造)・ISO3200・90秒・2024年9月26日21時20分頃

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2024年10月10日 (木)

ペガスス座の球状星団M15

 M15blog_20241010134601 10月中旬の21時頃には、ぺガスス座が天頂近くに昇ってきます。そのペガススの頭近くにある、球状星団M15です。特別に明るいという訳ではないので、肉眼では見えません。でも背景が暗いので、双眼鏡で覗くと、それらしき輝きが確認できます。口径10cmの屈折鏡での撮影でしたが、まあ、こんなものです。あまり拡大していませんので、少々小ぶりです。

 秋に見える球状星団の中では、少しは大きく見ごたえのある輝きです。地球からの距離は、およそ4万光年程で、天の川銀河のはるかな端っこという感じです。この球状星団は密集度が非常に高く、小口径の望遠鏡では、星の分離がイマイチです。

 120億年前に形成されたと言われていますが、その中の恒星はどうなっているのでしょうか。恒星には寿命がありますので、何回か新星爆発して、生まれ変わったのでしょうか……。中心部にはブラックホールがあるらしいのですが、外からは全く見えません。考えると不思議なことばかりです。まあ、星見人間にとっては、それがまた魅力なんですが……。

 薩摩半島にもようやく秋風が吹き始めました。昼間は30度近くまで気温が上がりますが、朝夕はやっと秋になりました。最低気温は、17、18 度で、夏のような寝苦しさはありません。これから2カ月程が、星の観察には最適です。

 来週からは、紫金山・アトラス彗星が夕方の西の空に見えるようになります。肉眼で見えることを期待して、撮影の準備をし始めたところです。2020年7月に肉眼で見た、ネオワイズ彗星のような輝きになるのを期待しています。

 今日の午後2時過ぎには、月齢7.3の月が昇って来るのですが、まだまだ南の空の低空なので、観察はイマイチのようです。山の稜線あたりが、水蒸気で霞んでいるので、少しはくっきり見えるのでしょうか……。

 という訳で、アイスウオーターで小休止で~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8I・ISO1600・60 秒・2024年9月8日20時20分・我が家の裏庭

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2024年10月 3日 (木)

9月下旬の北の星空

9blog  写真は、先週我が家の裏庭から撮影した北の空です。秋の天の川がまだ見えていない感じで、夏に近い星空です。北極星から西の空には、こぐま座とりゅう座が見えています。こぐま座もりゅう座も、夏の星座ということになっています。左上隅に、こと座のベガも見えています。でも、まだまだ寂しい北の空です。

 もう一カ月半ほどすると、秋の天の川が北極星の上を横切り、結構賑やかな星空になります。秋の北の空と言えば、ケフェウス座、カシオペヤ座、ペルセウス座です。そして天頂付近には、アンドロメダ座が昇ってきます。古代エチオピア王国にまつわるギリシャ神話の物語です。ギリシャ神話の中でも、いちばんロマンに満ちた章です。さらに南の空には、化けクジラと呼ばれているくじら座が見えます。なかなかの見ごたえです。

 秋が深まったころに、また北の空を撮影してみます。11月の頃には、土星が南の空に見えます。東の空には、木星が昇っています。土星と木星の間には、海王星と天王星も見え、惑星も、なかなか賑やかになります。

 この10月中旬からは、紫金山・アトラス彗星が、西空に沈みかけたへびつかい座を移動していくはずです。2,3等星の明るさならば、肉眼でも見えるそうです。それも撮影予定に入れているのですが……天気だけが気になります……。

 もう4年以上も前のことですが、2020年7月21日、ネオワイズ彗星を、撮影しました。肉眼で彗星をはっきり見たのは、この時が初めてでした。真夏の事だったので、撮影は21時過ぎだったような記憶です。紫金山・アトラス彗星が肉眼で見えたなら、2度目ということになります。見えることを楽しみにして、準備だけはしておきます。

 という訳で、アイスティーで小休止しま~す。

データ/ケンコースカイメモS・オリンパスEM-1MarkⅢ・12~40ミリF2.8・ISO1600・14ミリ・f3.5・40秒・ソフトフィルター使用・2024年9月26日20時30分

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