木星とガリレオ衛星
今年の正月元旦は晴れて、星空がきれいに見えました。予定通り、木星の撮影に挑戦しました。風はあまり吹いてはいなかったのですが、さすがに真冬の寒さで、手先が自由に動きませんでした。8インチのシュミカセに、デジカメを取り付けただけです。後半に、CMOSカメラで、木星本体を動画撮影する予定でした。
写真は、木星とガリレオ衛星です。露出を衛星に合わせたので、木星本体は露出オーバーになっています。近い順に、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストです。
木星から一番近い衛星が、イオです。木星のすぐ近くに見えますが、この写真では、30万キロ程度離れているのでは、と思います。軌道半径が約42万キほどなので、もう少し外側に移動していくのでしょう。イオの大きさは、月と同じほどです。火山活動が盛んで、不思議さで注目されている衛星です。イオは、42時間で木星を一周します。その周回速度は、時速6万キロ程になります。これは異常な早さです。撮影中にも、20分、30分すると位置が変わるのがよく分かります。
イオの北側に見えているのが、今いちばん注目されているエウロパです。エウロパは、表面が厚い氷におおわれていて、その下には液体の水があるのでは、という観測データがあるようです。さらに、エウロパの地表から、間欠泉のような水柱が観測されています。アメリカの探査機が、つい最近エウロパを目指して打ち上げられました。遠いので、観測が始まるまで10年程かかるそうです。エウロパの隣のガニメデにも、水が存在するのでは、という可能性がとても高いそうです。1610年、ガリレオが発見した木星の4個の衛星ですが、やっと本格的に探査が始まったようです。地球外の生命体が発見されるかも知れません……期待しています。
今日は、薩摩半島も真冬の寒さで、寒風が吹いています。時々雨が降っていて、雲の隙間から時々太陽が見えています。もう2、3日は続くようです。という訳で、ホットコーヒーで一休みします、で~す。
データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・EOSKissX8i・ISO1600・数コマ合成・2025年1月1日20時10分頃
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