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2025年2月の4件の記事

2025年2月27日 (木)

ふたご座のクラゲ星雲

Nic443blog  写真は、ふたご座のクラゲ星雲です。カストルの足元にある3等星η(イータ)星のすぐそばにある散光星雲です。淡い色合いの超新星残骸です。ちょうどクラゲが泳いでいる感じなので、クラゲ星雲と呼ばれています。3万年ほど前に起こった超新星爆発の名残だそうです。爆発時のガスと周辺の星間物質が衝突して輝いているのでしょう。現在も、広範囲に広がっているそうです。クラゲ星雲は、IC443として天体カタログに登録されています。ICというのは、1895 年に始まったインデックスカタログの略称です。

 こういう淡い色合いの星雲の撮影は、慣れていないとなかなか上手く撮れません。もう少し露光時間を延ばせば、もっとくっきりした画像になるのかも、です。時間をかけて、じっくり作業すればいいのですが、流れる雲が多くて、なかなか思うようにいきません。冬は結構晴れて、星見にはいい季節だったのですが、最近は、そんな星空がとても少なくなりました。これも天候異変が原因なのでしょう……多分。2月も、もう終わりかけています。2月に晴れて星空が見えたのは、薩摩半島の我が家付近では1回だけでした。

 東の空は、春の星座が昇ってきています。かに座、うみへび座、しし座、おおぐま座など、やや寂しい星々ですが、懐かしさを感じる星座たちです。春の星座の撮影予定ですが、なかなか予定が経ちません。今昼下がりですが、もう薄い雲が広がっていて、夕方以降雨が降りそうです。週末に向かって、イマイチの天気だそうです。もう1、2度寒波が来るそうで、春は、まだまだ先のようです。

 まあ、そんな訳で、ノンビリ晴れた星空を待つことにします。という訳で、お茶で一休みします、で~す。

データ/ビクセンSX2・ED70SS・EOS60D(改造)・ISO3200・90秒(?)・QBPフィルター使用・2025年1月30日21時10分

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2025年2月21日 (金)

ふたご座

Blog_20250221132201  写真は、ふたご座の全景です。ふたご座はトレミーの48星座のひとつで、名前の通り兄弟星として、紀元前4世紀の古代ギリシャ時代から知られています。明るい二つの星がくっついて並んでいるので、冬の星空ではよく目立ちます。北側がα星カストルで、2等星です。南側がβ星ポルックスで、1等星です。ポルックスは、弟星ですが、冬のダイヤモンドをつくる六つの1等星のひとつです。星座線で結ぶと、双子星という雰囲気で、なかなかいい感じです。東の空から昇るときは、寝転んだ状態なんですが、西の空に沈む時は、足を地につけた感じで沈んでいきます。

 ふたご座は、2月下旬の夜9時頃に南中します。おおいぬ座のシリウスや、こいぬ座のプロキオンの北側に見え、堂々とした、なかなかの眺めです。冬のダイヤモンドも、空高く輝き、とても目立つ星々の姿です。

 α星カストルの近くには、二つの恒星があり、三組の連星系だそうです。そして、それぞれが連星を持っているので、六重の連星系をつくり、重力的に結びついているそうです。もしもそのどこかに惑星があって、空を眺めることができるとしたら、6個の太陽を眺めることができるそうで……なかなか面白い眺めになるのでしょう。あるいは、昼も夜もない、異常な世界になっているのかも知れません。

 太陽系は、とてもシンプルです。太陽になり損ねた木星が、もしも太陽になっていたとしたら、太陽系の惑星も違った運命をたどっていたはずです。太陽がひとつの惑星系の方が少ないのかも、です。そう考えると、宇宙は、とても不思議な世界で、とても恐ろしい世界……そんな感じがします。

 薩摩半島も、寒い日が続いています。今年は特に雲が多くて、星空はなかなか見えません。寒波というほどではありませんが、冬らしい冬になっています。という訳で、ホットコーヒーで休憩します、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・E-M1 MarkⅢ・12~40ミリF2.8・f4・30秒・ソフトフィルター使用・2025年1月30日21時10分

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2025年2月14日 (金)

オリオン座のエンジェルフィッシュ星雲

Blog_20250214131401  2月の中旬の夜8時頃には、冬のダイヤモンドが南の空に輝き、賑やかで、なかなかの眺めです。オリオン座は子午線を越えて、西空に移動しました。立春を過ぎて、梅の花が咲き始めているそうで、春が近い感じです。今年は結構寒い冬ですが、薩摩半島の我が家付近では、雪は積もりませんでした。手水鉢に、氷が2、3度張っただけでした。さすがに、薩摩は南の国という感じがします。

 写真は、オリオン座にある、散光星雲エンジェルフィッシ星雲です。狩人オリオンの頭付近です。熱帯魚のエンジェルフィッシュに似ているところから、そう呼ばれています。右向きで目も付いていて、背びれも付いている感じです。とても大きな散光星雲です。100ミリのデジカメ用の短い望遠レンズでの撮影ですが、こんなに大きく写っています。ただし、とても淡い色合いなので、ある程度時間をかけないと、なかなか写ってくれません。ISO3200で、露出時間が90秒です。写真の左下にはペテルギウス、右下にはベアトリックスが見えているので、その様子からでも、エンジェルフィッシュ星雲の巨大さが分かります。

 この散光星雲の撮影には、改造カメラとQBPフィルターが必要です。デジカメ用のカメラレンズにQBPフィルターを取り付けるのですが、フィルター径が違うので、レンズの先にフィルターをセロテープで止めています。以前、テープが取れて落としたことがありました。それだけを心配しての、撮影でした。

 ところで、東の空には、春の星々が昇ってきました。かに座、しし座、おおぐま座など、夜10時ごろには、星空の半分が春の星座になります。冬の星空に比べると少し寂しいのですが、それなりに特徴ある星座たちです。今日の夜晴れたら、春の星座を撮影しようかな、なんて思っています。晴れた夜がとても少ないので、貴重な時間になるかも、です。

 夜の撮影のために、準備だけはしておきます。という訳で、アメリカンコーヒーで一休みします、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・100ミリF2.8・EOS60D(改造)・ISO3200・f3.5・90秒・QBPフィルター使用・2025年1月3日21時頃

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2025年2月 2日 (日)

木星とイオ、エウロパ

Blog_20250202131701  次の週は、いろいろ個人的な事情があって、早めに今日ブログUPします。

 正月元旦に、CMOSカメラで撮影した木星です。デジカメで撮影した画像は、1月9日にブログUPしています。EOSのデジカメで木星と4個のガリレオ衛星を撮影した後に、デジカメをCMOSカメラに入れ替えて、撮影しました。慣れていなかったのですが、木星を少しだけ拡大して、動画撮影しました。ノートパソコンの液晶画面でのピント合わせには、毎回苦労しています。この日は、大気の状態がイマイチだったのですが、まあ、何とか木星らしくなっています。8インチのシュミカセなので、こんなもんでしょうか……。木星表面の大気の様子や大赤斑らしきものも、何とか映っているような感じがします。

 木星の右側に、ガリレオ衛星のイオとエウロパがかすかに見えています。EOSのデジカメで撮影した時には、イオの方がエウロパよりも木星に近かったのですが、近さが逆転しています。ほんの30分から40分ほどの時間差ですが、衛星は、結構速く移動しているのが分かります。1610年、何日も観察していたガリレオが見た木星の衛星も、こんな感じで移動していたのでしょう。太陽の周りを惑星が回り、惑星の周りを衛星が回っている。科学者なら、地動説を推論するのは、自然な成り行きだったように思います。

 2月の上旬の今頃、特別に明るい木星は、おうし座のアルデバランの近くに見えています。夜8時ごろには、天頂付近で輝いています。その東のふたご座には、赤い輝きの火星が見えます。冬のダイヤモンドが、今年は特別に賑やかです。晴れた日に、木星や火星を観望してみます。

 今週は、冬空が続きそうで、曇り空になりそうです。という訳で、日本茶で、一休みします、で~す。

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・ASI183MC・ゲイン170・2025年1月1日20時40分頃

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