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2025年2月21日 (金)

ふたご座

Blog_20250221132201  写真は、ふたご座の全景です。ふたご座はトレミーの48星座のひとつで、名前の通り兄弟星として、紀元前4世紀の古代ギリシャ時代から知られています。明るい二つの星がくっついて並んでいるので、冬の星空ではよく目立ちます。北側がα星カストルで、2等星です。南側がβ星ポルックスで、1等星です。ポルックスは、弟星ですが、冬のダイヤモンドをつくる六つの1等星のひとつです。星座線で結ぶと、双子星という雰囲気で、なかなかいい感じです。東の空から昇るときは、寝転んだ状態なんですが、西の空に沈む時は、足を地につけた感じで沈んでいきます。

 ふたご座は、2月下旬の夜9時頃に南中します。おおいぬ座のシリウスや、こいぬ座のプロキオンの北側に見え、堂々とした、なかなかの眺めです。冬のダイヤモンドも、空高く輝き、とても目立つ星々の姿です。

 α星カストルの近くには、二つの恒星があり、三組の連星系だそうです。そして、それぞれが連星を持っているので、六重の連星系をつくり、重力的に結びついているそうです。もしもそのどこかに惑星があって、空を眺めることができるとしたら、6個の太陽を眺めることができるそうで……なかなか面白い眺めになるのでしょう。あるいは、昼も夜もない、異常な世界になっているのかも知れません。

 太陽系は、とてもシンプルです。太陽になり損ねた木星が、もしも太陽になっていたとしたら、太陽系の惑星も違った運命をたどっていたはずです。太陽がひとつの惑星系の方が少ないのかも、です。そう考えると、宇宙は、とても不思議な世界で、とても恐ろしい世界……そんな感じがします。

 薩摩半島も、寒い日が続いています。今年は特に雲が多くて、星空はなかなか見えません。寒波というほどではありませんが、冬らしい冬になっています。という訳で、ホットコーヒーで休憩します、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・E-M1 MarkⅢ・12~40ミリF2.8・f4・30秒・ソフトフィルター使用・2025年1月30日21時10分

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