春の星座 うみへび座の頭部
うみへび座は、トレミーの48星座のひとつです。かに座のすぐ南側ですが、2等星がひとつだけの、目立たない星座です。それでも、頭部あたりには、3等星、4等星の星が六個ほどあって、暗い領域なので結構目立ちます。うみへび座は、全天一の大きさです。頭部が昇ってきてから尻尾の先までが昇るまで、6時間ほどかかるので、全景を見ることはとても大変です。
この周辺は星が少なく、目立つのはうみへび座の頭部とすぐ北のかに座にある散開星団プレセペ星団ぐらいです。写真の右上あたりが、うみへびの頭部です。古代ギリシャの英雄ヘルクレスが退治した怪物ヒュドラがモデルだそうです。うみへびが口を大きく開けて、獲物を狙っているように見えて、迫力ある眺めです。上手いこと星座線で結んだものですね。画面の左下ギリギリにα星の2等星コルヒドレも見えています。このあたりに心臓があるそうです。ここから後ろの尻尾までは、空低く延々と続いているようで、まだ見たことはありません。
うみへび座の後ろには、しし座やおおぐま座、そしておとめ座が昇ってきています。薩摩半島西側からは、錦江湾の街明かりの影響で、なかなか見えてきません。4月になってから、ゆっくり春の星座を観察してみます。
今日は雨の一日です。雷があちこちで鳴っています。春の嵐という感じでしょうか。3月は少雨だったので、恵みの雨かも、です。この雨で、薩摩半島では、ほとんど田植えが終了するのでは……。この三日四日は、初夏のような気温です。どこかでは、海水浴を楽しんでいたような、そんなニュースもありました。週末は弱い寒波が来るそうで、体調管理が大変です。
という訳で、降る雨を眺めながら一休み、で~す。
データ/ケンコースカイメモS・E-M1MarkⅢ・12~40ミリ2.8・ISO1600・40ミリ・f3.5・40秒・ソフトフィルター使用・2025年3月22日20時