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2025年3月の4件の記事

2025年3月27日 (木)

春の星座 うみへび座の頭部

Blog_20250327131901  うみへび座は、トレミーの48星座のひとつです。かに座のすぐ南側ですが、2等星がひとつだけの、目立たない星座です。それでも、頭部あたりには、3等星、4等星の星が六個ほどあって、暗い領域なので結構目立ちます。うみへび座は、全天一の大きさです。頭部が昇ってきてから尻尾の先までが昇るまで、6時間ほどかかるので、全景を見ることはとても大変です。

 この周辺は星が少なく、目立つのはうみへび座の頭部とすぐ北のかに座にある散開星団プレセペ星団ぐらいです。写真の右上あたりが、うみへびの頭部です。古代ギリシャの英雄ヘルクレスが退治した怪物ヒュドラがモデルだそうです。うみへびが口を大きく開けて、獲物を狙っているように見えて、迫力ある眺めです。上手いこと星座線で結んだものですね。画面の左下ギリギリにα星の2等星コルヒドレも見えています。このあたりに心臓があるそうです。ここから後ろの尻尾までは、空低く延々と続いているようで、まだ見たことはありません。

 うみへび座の後ろには、しし座やおおぐま座、そしておとめ座が昇ってきています。薩摩半島西側からは、錦江湾の街明かりの影響で、なかなか見えてきません。4月になってから、ゆっくり春の星座を観察してみます。

 今日は雨の一日です。雷があちこちで鳴っています。春の嵐という感じでしょうか。3月は少雨だったので、恵みの雨かも、です。この雨で、薩摩半島では、ほとんど田植えが終了するのでは……。この三日四日は、初夏のような気温です。どこかでは、海水浴を楽しんでいたような、そんなニュースもありました。週末は弱い寒波が来るそうで、体調管理が大変です。

 という訳で、降る雨を眺めながら一休み、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・E-M1MarkⅢ・12~40ミリ2.8・ISO1600・40ミリ・f3.5・40秒・ソフトフィルター使用・2025年3月22日20時

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2025年3月20日 (木)

オリオン座のモンキー星雲

B-blog_20250320133501  私的なことですが、先月白内障の手術を受けました。初期の初期の白内障だったようですが、両目手術しました。10年前にブログを開設した頃に比べて、視力が落ちていることに気づいていました。その頃は、4等星まで見えていたような記憶です。手術前はと言うと、4等星が見えていないようで、3等星も見えたり見えなかったりしている、そんな感じでした。手術後一カ月以上が経ちました。つい最近、久し振りに星空を眺めてみました。近視用のレンタル眼鏡で眺めたところ、4等星まで見えるではありませんか。これにはとても驚きでした。東の空のしし座も星座の形がよく分かりました。星座の形が分かりにくい西空のペルセウス座も、全景が良く見えました。さらに驚いたのが、スバルでした。ぼんやりとした雲のような感じで見ていたのが、星が一つ二つ数えられるようになりました。近視になる前の中学1年生に戻った感じでした。まあ、そんな訳で、見える星が2、3倍は増えるのでは、と思います。晴れた日には、言葉通りの満天の星空になりそうです。ノンビリゆっくり、星々を眺めてみます。

 写真は、オリオン座のモンキー星雲です。上方が天の北方向です。画像を見ると、モンキー星雲と呼ばれる理由がよく分かります。確かにお猿さんに見えて、目も口もそれらしくついています。さらに上下さかさまに見ると、不思議にも、類人猿の顔に見えると言われています。確かにそうなっています……。このモンキー星雲には、NGC2174/2175というカタログ番号がついていますが、散光星雲と散開星団が重なっているようです。それ以上、詳しいことは知りません。

 春の星座のおおぐま座やしし座が空高く昇ってきました。おとめ座やうしかい座も、夜9時頃には東の空に姿を見せ始めています。星空は少しだけ寂しいのですが、春の星々で賑やかになりそうです。昨日まで真冬のような寒さだったのですが、今日は暖かい春の日差しです。そろそろ桜も咲き始めるのでしょう。

 今夜は晴れそうなんですが、大気の状態はイマイチかも、です。という訳で、インスタントコーヒーで、休憩で~す。

データ/ビクセンSX2・ED70SS・EOS60D(改造)・ISO3200・QBPフィルター使用・2025年1月30日19時50分

 

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2025年3月13日 (木)

ぎょしゃ座の散開星団M37

M37blog_20250313131001  星ブログを開設してから、この3月で、ちょうど10年になります。ブログをUPしながら続けるのも、遊びでやっているのですが、結構大変な作業です。夜に星雲・星団・銀河、あるいは星座写真を撮影するだけでもドタバタなんですが、その後の画像処理やUPの準備などにある程度の時間も必要です。毎週UPするのも、まあ、楽しみながらやっているので、もう少しは続けられるような気もします。中学生の頃、岡山の田舎で見ていた星空を、時々思い出しながら……。

 写真は、ぎょしゃ座の散開星団M37です。ぎょしゃ座は冬の星座なので、もうすっかり西空に傾き始めています。冬のダイヤモンドも、真夜中には、東シナ海に沈みかけているのでしょう。ぎょしゃ座には、三つの散開星団があります。M36、M37、M38の三つですが、このM37がいちばん大きくて見ごたえがあります。満月大の大きさですが、肉眼で確認できるほどの明るさはありません。6、7倍の双眼鏡で眺めると、結構楽しめるのでは、と思います。

 散開星団M37には500個以上の恒星があるそうで、近くで見るとすごい迫力なんでしょう。星の年齢は4億年ほどだそうで、太陽よりもはるかに若い星々のようです。大きな分子雲から同時にたくさんの星が生まれて、いまだにお互いが近い状態のまま星の集団として存在しているそうです。やがては、それぞれが離れていくのかも知れません。それ以上は、まだ謎だそうです。いろいろ不思議なことがあって、宇宙は面白いですね。散開星団を構成する星々にも、惑星があるそうですが……。

 3月の中旬ですが、薩摩半島は菜種梅雨の最中のようです。この10日程は、まるで梅雨のような天気です。南西諸島や薩摩半島では、この時期が田植えの季節なので、ちょうど良い雨になっているようです。今日の朝、ウグイスの初鳴きを聴きました。ちょうどその時期が来た感じです。ということは、もうすぐツバメもやってくるのでしょう。

 という訳で、霧雨を眺めながら、綾鷹のお茶で一休み、で~す。

データ/SX2・ビクセンED80sf・EOSKissX8i・ISO1600・50秒・2024年12月24日21時10分

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2025年3月 7日 (金)

月面 湿りの海周辺

Blog_20250307131801  3月に入って、春らしくなるのかと思えば、また冬の寒さがやって来ました。当分は、何回か寒波らしい寒さが来るのでしょう。昼下がりの薩摩半島は晴れていますが、夕方から曇りの予報です。今夜は上弦の月が見えそうですが、夕方から薄曇りのようで、月面撮影を予定していますが、できるかどうか微妙なところです。

 写真は、月面の南西側にある湿りの海です。満月の4日ほど前の月齢11の頃です。湿りの海は、直径400㎞ほどの、円形に近い溶岩台地です。結構平たい感じですが、よく見ると、たくさんの谷や起伏が見えます。湿りの海の外側にも、長い谷がいくつも、弧を描くように並んでいます。湿りの海の北側に、直径110㎞ほどのガッセンディクレーターがあります。写真では分かりにくいのですが、クレーター内部には、細い谷がたくさんあるそうです。この湿りの海とガッセンディクレーターは、月面の名所の一つになっていて、人気のあるところだそうです。

 月の北側と西側は、海と呼ばれている溶岩台地が多く、アイピースを付けて眺めても、なかなか面白い風景です。溶岩台地の中にあるクレーターは、コントラストがあり、とても立体的に見えます。小望遠鏡で、地球以外の天体の表面が見えるのは月しかないので、月面をもう少し楽しんだらいいのかな、そんな想いです。

 月面撮影には、CMOSカメラを使っていますが、月面にピン正確に合わせることだけがとても大変です。電動フォーカーサーを使っていますが、ピントはとても微妙なので、いつも苦労しています。CMOSカメラも、使い始めて4年ほどになりますが、まだまだ初心者みたいで、思うようにいきません。まあ、もう少し訓練するつもりです。という訳で、小休止します、で~す。

データ/ビクセンSX2・C8シュミカセ・ASI183MC・ゲイン140・13ms・2024年11月12日19時30分頃

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