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2025年5月15日 (木)

かみのけ座

Bbb111blog  5月の中旬の夜8時頃には、春の星座が空高く昇ってきます。春の代表的な星座のしし座やおおぐま座は、子午線を越えて西空に移動しています。ちょうど今頃が、春の星座を眺めるにはいちばん良い時期です。しかし、この時期は梅雨に入る前なので、気持ちの良い星空を眺めることは難しいかも、です。

 写真は、かみのけ座の全景です。古代から有名な星座ですが、トレミーの48星座には入っていないのが不思議です。星座線とα星、β星、γ星を記入していますが、どれも5等級に近いので、肉眼で星座の形を見つけるには、多分無理な感じです。それよりも、かみのけ座の北西あたりにある散開星団を見つけると、かみのけ座の大体の場所が分かります。この散開星団は、メロッテカタログの111として登録されています。このメロッテ111は、5、6等級以下の暗い星ばかりですが、狭い領域に5個、10個と集まると、ぼんやりと雲のように見えてきます。実際には、青白い50個ほどの星の集まりだそうです。地球からの距離が250光年程で、とても近い所にある散開星団です。6倍程度の双眼鏡だと、星団全体を眺めることが出来そうです。

 かみのけ座から南隣りのおとめ座にかけて、系外銀河がたくさんあります。かみのけ座銀河団、おとめ座銀河団と呼ばれている領域です。小さな望遠鏡でも、撮影できる系外銀河はいくつかあります。近い内に撮影したいのですが、天気がイマイチです。それよりも、梅雨が終わり夏空になって、かみのけ座・おとめ座が西空に移動した時に撮るという手もあります。それが、いちばん良い方法かも知れません……。

 薩摩半島は、梅雨入りが近そうで、雲の多い日が続いています。明日から一週間程は、くもりか雨の予報です。昼下がりの今も、ムシムシ……ジメジメになりかけています。という訳で、お~いお茶で、一休みしま~す。

データ/ケンコースカイメモS・EM-1MarkⅢ・12~40ミリF2.8・ISO1600・f3.5・20秒・2025年4月15日21時20分

 

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