系外銀河 マルカリアンチェーン
写真は、先週UPしたかみのけ座と その南側にあるおとめ座との境界付近に広がる、系外銀河群です。マルカリアンチェーンと呼ばれていて、まるで鎖のように繋がっていて、偶然にしては珍しい眺めです。15個ほどの銀河が、何かに引っ張られて、弧を描くような形になっています。偶然に同じ方向に見えている銀河もあれば、実際に距離が近くて、お互いに力をおよぼしあっている銀河もあるそうです。地球からの距離は6000万光年程あるそうで、どう考えても、遥か彼方です。
写真の中に、MナンバーのM84とM86の二つのメシエ天体が入っています。小さな望遠鏡でも見えたのでしょう。左下隅には、楕円銀河M87も見えます。このM87は、地球からの距離が6500万光年程で、中心付近にブラックホールがあるのでは……ということで知られていました。2019年の4月に、国際的な観測チームがブラックホールの撮影に成功し、ブラックホールシャドーと明るいリング状の光の画像を公開しました。人類史上初めての画像でした。
その3年後の2022年、今度は天の川銀河の中心付近にあるブラックホールの画像も公開されました。驚くべきスゴイ画像でした。仮説ではなく、実際にそこに存在することが示された感じです。天体観測の技術が、飛躍的に進んでいるということの、証明なのでしょう。左の写真を拡大してみると、あちこちに銀河らしい光も見えました。多分20、30個ほどあるのでは、と思います。大口径の望遠鏡だと、さらに多くの系外銀河が見えるのでしょう……多分。
ところで、このM87楕円銀河をウルトラマンの故郷にしようと決めたのは、ウルトラマンの生みの親である円谷監督だったそうですが、いつの間にか、何かのミスでM78になったのだそうです。M78は、地球からの距離が1500光年程のオリオン座にある銀河というよりも散光星雲ですが、M87よりもM78は、地球にはとても近いので、こちらの方が良かったかも、です。いろいろ夢があっていいですね……。
という訳で、一休みします、で~す。久し振りに、夜になってBlogを書いています。今夜は、ビールで乾杯です。最近は、DHCのビールではなく、サントリーのPREMIUMモルツです。いつからこうなったかは、忘れました。2時間前に冷蔵庫から出して、常温で温めて(???)います。
データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・等倍マルチフラットナー使用・ISO3200・50秒・2025年5月2日20時30分頃
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