月面 ティコからクラビウスへ
薩摩半島は、梅雨末期のムシムシ・ジメジメの状態です。もうすぐ梅雨が明けるのでは、という感じがします。アツアツの夏が来そうです。6月というのに、異常な高温高湿の毎日です。大気の温度も海水温もどんどん高くなっています。クーラーがなければ、大変なことになるかも、です。
写真の中央に、ティコクレーターが見えます。南南西側のさらに南方向あたりの月面です。ティコクレーターは、直径90㎞ほどのやや小さめのクレーターです。クレーターの形がとてもはっきりしています。数億年前にできたとても新しいクレーターです。そのために、クレーター周辺には、衝突時の噴出物の名残である光条が残されています。太陽光線を浴びて、白っぽく輝いて見えます。風化が進んでいない証拠でしょうか……。
ティコのすぐ南側には、とても大きなクレーター、クラビウスがあります。直径220㎞ほどもあり、表側では最大級のクレーターです。クラビウスの内側には、さらに小さなクレーターが6個ほど弧を描いて並んでいるのがわかります。なかなか面白い眺めです。
50年以上前の、スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」の月面の舞台が、このクラビウスとティコです。月面基地がクラビウスクレーター内にあって、そこから北に500㎞ほどのティコクレーター内で、有名なモノリスが発見されます。ゆっくり流れる時間と宇宙の静けさの中で、描かれた映画です。その当時としては、斬新的な映画でした。コンピューターを自由自在に使った衝撃的なSF映画だったのでは、と記憶しています。また機会があれば、その内に「2001年宇宙の旅」を観てみます。
今、室温31℃の部屋の中でブログを書いています。暑くなったので、アイスティーで、小休止します、で~す。
データ/ビクセンSX2・C8・ASI183MC・ゲイン140・10ms・60コマ合成・2025年3月9日19時50分