月齢19.2の月
カメラレンズで月を撮影したのは、星見を始めて10年以上経ちますが、初めてのような気がします。今までしなかったのは、月にピントを合わせるのが、上手くいかなかったからです。満月過ぎの7月14日の夜、梅雨のような空模様でしたが、夜が更けて、ビールを飲みながら東の空を眺めていました。すると、雲の隙間から、満月過ぎの月が輝き始めました。月の出が22時頃なので、高度20度ほどでしたが、なかなか美しい眺めでした。そこで、デジカメのレンズで、月を撮影する気になりました。左の写真が、少しトリミングしていますが、月齢19.2の月面です。
レンズは、ズイコーの100~400ミリF5.0~6.3です。400ミリの長焦点ですが、オートフォーカスで月面に向けました。即座にピントが合いました。その速いこと速いこと……。明るすぎるとピンが合わないので、明るさを少しだけ補正しました。なかなかの描写力で、いい感じです。レンズはどんどん進歩してきたんですね。フォーサーズなので、実際の焦点距離は、800ミリです。対角線方向で、満月がちょうど4個入る感じです。
15コマ程撮影して、ステライメージ9で、合成しました。月自体が小さいし、目立つ輝点もないので、位置合わせが出来るのか心配しました。でも、画像処理はすべて上手くいきました。位置もバラバラでしたが、合成できました。さすが、ステライメージですね……よくできています。
中央付近に、コペルニクスが見えます。その左近くに、異常に輝くアリスタルコスも見えています。南部のティコクレーターの光条も目立ちます。なかなかいい感じの月面になっているのでは、と思います。デジカメは、撮影がとても簡単です。三脚にセットして、レンズをその方向に向けたらいい訳で、ビールを飲みながらの撮影もできます。
今まで、野鳥専門に使っていた望遠ズームが月面撮影にも使えそうだということも分かりました。また時々、使ってみます。という訳で、小休止します、で~す。
データ/EM1-markⅢ・ズイコー100~400ミリ・F5.0~6.3・ISO640・f6.3・160分の1・2025年7月14日22時50分
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