2018年7月12日 (木)

いて座の土星

Blog  この写真は、九州南部がまだ梅雨明けしていない7月9日に撮影したものです。どういう訳か、夕方からすっきりした空になり、金星も木星も土星もよく見えました。透明度がとてもGooだったので、東から登り始めた天の川も、いつもよりはとても鮮やかに見えました。
 
 ちょうどその頃、九州北部や広島、岡山、愛媛などでは、記録的な豪雨がやっと終わりかけていたのですが、水害の爪痕がすごいことになっていたのですね。僕は、岡山市生まれで、19歳まで岡山平野で育ちました。岡山平野でこんな水害が起こることは、想像もできませんでした。これは、世界的な気候変動の一つの例というべきなのでしょうか。異常気象という言葉で、片づけられる問題でもないのでは、と思います……。被災地の人々の生活が、少しでも早く元に戻ることを祈ります。
 
 空を見上げた時、雲の上は、昼間は青空で、夜は星空なんですね。当たり前ですが、そのことを実感した夜空でした。土星は、今いて座のμ星付近を東から西に逆行しているんですね。天の川のいちばん賑やかな領域をのんびり移動しています。近くには、散光星雲のM8やM20があり、星の密度が最も高い空間です。双眼鏡で眺めても、密集する星風景は特別です。今年は、火星も最接近するので、異常に賑やかな夏の夜空になるんでしょう。ただし、ここ薩摩半島では、今の時期火星の出現は21時近くになるんですね、ちょっと残念ですが……。
 
 という訳で、コーヒーブレイクでーっす……。
 
データ/ビクセンGP2・ボーグFL55・EOS60D(改造)・ISO800・55秒・20コマ合成・2018年7月9日21時40分頃
 
 

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2018年7月 6日 (金)

こぐま座とりゅう座

2blog  この2週間ほど、星空をまともに見ていません。6月の中頃に、三日月を眺めたのを覚えていますが、その後は、ずーっと梅雨空で、曇り空が続いています。梅雨が明けないと、夏空を眺めることはできそうもありません。
 
 写真は、梅雨の中休みの、雲が途切れた時間に撮影したものです。ポラリス(北極星)の近くにあるこぐま座とりゅう座です。ポラリスの近くで、肉眼で確認できるのは、こぐま座のα星(ポラリス)とβ星コカブだけです。ともに2等星なので、夏は20時近くにならないと見えません。その隣のりゅう座に至っては、頭部に2等星がひとつ、その他は3等級以下の暗い星ばかりで、ほとんど星のつながりを確かめることができません。おまけに、こぐま座を囲むようにくねくねと身をくねらせているので、竜の全体像を想像するのは不可能です。まあ、このりゅう座もトレミーの48星座のひとつで、紀元前1200年前から名前が知られていたようで、結構有名だったのかも、です。
 
 ところで、7月31日には、火星が最接近するようで、楽しみにしています。小さな望遠鏡でどこまで見えるか、それを確かめようと思っているのですが、問題は天気ですね。薩摩半島は、水蒸気が多いところなので、どうなるか……です。できれば、招待客を呼んでマーズパーティーがいいかな???
 
データ/ケンコースカイメモS・シグマ11~20ミリ・17ミリ・F4・EOSKissX8i・ISO1600・25秒・2018年6月16日21時

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2018年6月28日 (木)

おとめ座のソンブレロ銀河

M104blog_2 もう何年も前から、ずーっと気になっていた銀河のひとつです。今まで写真でしか見なかった銀河ですが、不思議な形をしているなあ、という印象でした。ソンブレロというのは、メキシコ人が使うソンブレロハットのことだそうです。それを上下にくっつけた形のようです。そう言えば、アメリカの西部劇に出てくるメキシコ人のあの帽子か、なんて、ふと思い出します。

 写真は、屈折の102ED鏡で撮影していますが、とてもとても小さいな、という感じです。8等級の明るさなので、小さな双眼鏡では、恒星にしかみえないと思います。おとめ座のスピカの西側すぐ隣ですが、星をたどって探すのはとても大変でした。240年ほど昔に、よく確認できたものだ、なんて感心しています。

 このソンブレロ銀河は、M104という、メシエ天体のひとつになっています。形からして、渦巻銀河や楕円銀河でもないという感じです。中央部分の暗黒帯も、とてもくっきりしています。その暗黒帯から遠い部分は、星の密度が極端に小さくなっています。円盤型のような感じですが、詳しいところは、よく分かりません。UFOが宇宙空間を飛んでいるという感じが、ぴったりです。この銀河を、大口径の望遠鏡で眺めると、すごい迫力なんでしょうねえ……。またひとつ課題が増えました……。

 ところで、薩摩半島もまだ梅雨明けしていないので、毎日の蒸し暑さは、異常です。今日は満月なのですが、雲の波に揺られ、見えたり見えなかったりして大変みたいですね。という訳で、外に出て、満月を眺めてきます。

データ/ビクセンGP2・102ED・笠井0.8倍レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・85秒・2018年5月14日21時25分

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2018年6月21日 (木)

ケンタウルス座ω(オメガ)星団

Cblog ケンタウルス座のω(オメガ)星団を今年も撮影しました。昨年は口径102ミリの屈折でしたが、今年はセレストロンの8インチのシュミットカセグレンです。1000万個ほどの星が集まった、さすがに巨大な球状星団の姿でした。肉眼でも見えるんですが、こうして映像化すると、迫力満点の全景です。

 満月ほどの大きさに見えますが、球状星団の周辺部の光が充分蓄積されていないので、本当は満月よりもはるかに巨大なのでは、と思います。地平線近くで、今年も水蒸気が多かったので、空の状態はもうひとつだったのでは、という感じです。

 昨年は、裏庭の少しだけ高い場所からの撮影でしたが、今年は、我が家の玄関先からの観望でした。いろいろ調べた結果、玄関先からも見えるし、自室の窓からも見えることがわかりました。さすが、薩摩半島の田舎です。赤緯-47度28分の光が見えるんですね。我が家の緯度がおよそ北緯31度25分なので、赤緯-58度35分までの星は見えることになります。ということは、枕崎天文台とほとんど同じなので、南十字星座のいちばん北にあるγ(ガンマー)星が見えることになります。もう少し見晴らしのいい場所で、確かめてみます。また課題がひとつ増えました。

 薩摩半島は、この4,5日星空が見えません。本当なら上弦を過ぎた月と金星が西空に傾きかけているはずですが、雲が厚くて全く見えません。月と金星が西空に輝いている姿を想像しながら、月と金星に、YEBISUビエールで乾杯します。

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・専用レデューサー・EOSM5・ISO1600・60秒・20コマ合成・2018年6月1日20時45分

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2018年6月17日 (日)

てんびん座と木星

Blog 昨夜は、台風6号が奄美諸島近くを東に移動している頃でした。どう考えても、曇り空の予想でした。ところが、どういう訳か、夕方からきれいな空になりました。風もなく、気持ちのいい夕空でした。

 薩摩地方は、天気の変化が速いし、予報も難しいのでは、と思います。きれいに晴れた青空でも1時間後にはどんより曇ってしまって、霧雨が降る、なんていうこともたびたびです。雨が降っている最中に、夕日が射していることもよくあることです。だから、天気予報を聴くよりも、外に出て、雲の様子や風向き、水蒸気の濃度などを自分で観察した方がいいのかも、です。

 という訳で、昨夜の星見はてんびん座と木星でした。さすが木星です。日没後すぐに双眼鏡で確認できました。-2等級ほどの明るさなんでしょうか。とても明るく輝いていました。木星のすぐ近くに見えるのが、てんびん座のα星(3等星)です。木星が明るすぎて、肉眼でやっと確認できるかな、という感じです。てんびん座は、春の星座と思ていましたが、夏の星座だったんですね。

 てんびん座の天秤は、正義の程度や善悪の度合いを量るものらしいですね。女神アストライアさんが、この天秤を使っていたということらしいですが、人間の心の中を信用できなくなり、天に帰ったということらしいです。詳しくは、ギリシャ神話時代のギリシャ人に話を聴かないとわかりません……、です。

 ところで、夜9時を過ぎると、さそり座がてんびん座の隣に昇り、ベガも北東の空で輝いています。夏空が近いんですね。西空には、とても明るい金星が沈みかけています。やがて土星や火星が昇ってくるんですね。今年は、賑やかな夏の夜空になります。

データ/ケンコースカイメモS・EOSKissX7i・シグマ30ミリ1.4・ISO1600・F4・20秒・ソフトフィルター・2018年6月16日21時頃

 

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2018年6月 7日 (木)

月面の夜明け

New5blog 3月、4月に撮影した写真が、整理が追いつかず、HDに保存したままです。コマ数は少ないのですが、次から次に溜まってしまうんですね。今は梅雨時なので、空いた時間は、画像処理や写真の整理に最適なので、それをやろうと思っています。

 この写真は、上弦が近い月面です。上部(東側)は、もう夜が明けてしまっていて、地球でいえば、今頃の朝の6時から8時頃なんでしょうか。下部(西側)は、まだ夜が充分に明けきらない時間帯なんでしょうか。

 時間に余裕があるときは、上弦の頃の月面をアイピースを使って覗きます。月面には、非常に多くのクレーターがあります。中央付近には、プトレマイオスから南に連なるクレーターの帯があります。とても素敵な眺めです。また、上弦過ぎの月面には、コペルニクスというとても優雅なクレーターもあります。

 この写真のアリストテレスとエウドクソスというクレーターも、迫力があります。この日は、月齢5.6でした。この付近を、少しだけ倍率を上げて眺めるとスゴイ迫力です。眺めるときは、双眼装置を使って両目で覗きますので、臨場感は最高です。クレーターを囲む外輪山(?)の影が、非常にゆっくり動いていくのがわかります。太陽が昇ってくるので、クレーター内部に延びる影が少しずつ短くなっていきます。月の一日は地球の一日の約30倍ですから、月面上で夜が明ける速さは、地球の30分の1なので……。のんびり4,5時間眺めていると、その様子が少しだけわかります。

 これから夏に向かって、スターパーティーもいいのですが、ムーンパーティーもいいかもです。そうなると、やっぱり冷たいビールですね……。

データ/ビクセンGP2・8インチシュミカセ・EOSM5・25ミリアイピース・ISO1600・20分の1・15コマ合成・2018年3月23日21時50分

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2018年6月 2日 (土)

かみのけ座のNGC4565銀河

Ngc4565blog 今夜は曇り空なので、いつものことですが、未処理の画像を現像したり、加工したり、雑用処理する予定です。曇り空と言っても、南東の空には木星が輝いています。薄雲なら、まだまだ明るい木星は見えるんですね。適当に涼しい風が、開けっ放しの窓から入ってきます。まだ夜のはじめなので、こういう時は、Mt.RAINIERのノンシュガーコーヒーを飲んでいます。子供が飲めるコーヒーなんですね、これは。

 ところで、NGC4565という銀河は、とても珍しい銀河です。かみのけ座の散開星団メロッテ111の近くにある、渦巻銀河です。なぜ珍しいかというと……我々の天の川銀河を真横から眺めてみると、こんな感じかな、という意味で珍しいんです。確かに中心部が大きく盛り上がっていて、暗黒帯も確認できます。

 渦巻銀河を真横から眺める形になっている銀河は、エッジオン銀河と呼ばれています。それに対して、渦巻きの軸方向から眺められる銀河をフェイスオン銀河と言います。そう考えると、この銀河はほとんど真横から眺められるので、結構珍しいのでしょう。地球からの距離はと言えば、4000万光年から5000万光年ほどだそうで、距離感が全く分かりません。でも明るさが10等級なので、8インチの小さな望遠鏡でも撮影できます。

 こんな銀河を眺めるたびに、宇宙はどうなっているんだろうか……なんて、考えても追いつかないのに、考えてしまいます。不思議な世界ですね……。

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・80秒・数コマ合成・2018年5月11日21時50分

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2018年5月25日 (金)

りょうけん座のM3

M3blog 鹿児島県外の人から、時々メールをもらいます。薩摩半島は自然がいっぱいなんですねーとか、街明りが少なくて夜空がきれいなんでしょうねえ、というお手紙です。確かに、澄んだ夜空は満点の星空になり、星々がとても明るく見えるんですね。今住む我が家の窓から見えた星々の明りで、目が覚めたこともありました。多分、それは初夏の真夜中で、天の川銀河の輝きだったのでは、と思います。星明りという言葉通り、星を眺めていると、明かりを感じます。

 まあ、南国ですから、太陽もギラギラで、降る雨のすごさも特別です。という訳で、春先から生える草の茂みもすごいんですね。10日ほどで、草も5センチ以上伸びるのでは、と思います。だから、この地方では、草を刈ることを「草払い」というんですね。草を払いのける、という意味なんでしょうか。岡山や関西では、聞いたことがない言葉です。これについては、またの機会に……。

 話は変わりますが、写真は、りょうけん座の球状星団M3です。星の密度がとても高い球状星団なので、小さな望遠鏡だと、中心部が白トビしてしまいます。恒星が50万個以上もあるという話です。中心にブラックホールがあるんでしょうか、それとも生命体が生きることができる環境になっている、そんな場所もあるんでしょうか。全くわかりません。球状星団は、とても魅力的です。球状星団のひとつの恒星の、ひとつの惑星にいるとしたら、どんな夜空?(昼空?)なんでしょうか。想像するだけで、ワクワクします。

 このM3は、6等級なので、双眼鏡ではっきり見えると思います。春の星座うしかい座の1等星アルクトゥールスの北西側10度ほどのところです。今の時期、21時頃には、天頂付近に移動しているので、探すのは、正直とてもとてもキツイかも、です。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・ISO1600・50秒・15コマ合成・2018年5月11日21時頃

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2018年5月17日 (木)

しし座の銀河

M6566blog 薩摩半島は、先週から気温がどんどん上がり、夏のような蒸し暑さになっています。梅雨入りが近いような気もするんですが、それでも、もう気温は7月上旬の気温だそうです。我が家の庭のアジサイは、ほとんど満開です。3週間早いので、今年は少々不気味ですね、天候が……。

 写真は、先週撮影した、しし座の銀河です。天文雑誌や天体関係の写真集に、必ず出てくる一コマです。上方が天の北極です。M65,M66,そしてNGC3628です。ししの後ろ足のつけねのθ星から南、東にたどっていけば、結構楽に見つけ出すことができます。この3つの銀河は、3500万光年のはるか彼方にありますが、ひとつのグループをつくっているようです。、6、7倍の双眼鏡でも確認できると思います。ただし、5月のしし座は、天頂付近に近いので、寝転んで眺めるといいのでは、と思います。

 私事ですが、先週末から、ビールを冷蔵庫で冷やし始めました。それまでは、半年ほど常温の状態でしたから、冷たいビールを飲みながら、夏が来たのかな、なんて当たり前のことに感心しています。南東の夜空に、木星が高く昇っていて、アルクトゥールスとスピカは天頂付近です。YUBISUビールもうまいし、いい眺めです……。

データ/ビクセンGP2・ES102ミリED・ISO1600・EOSKissx8i・2018年5月10日21時50分頃

 

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2018年5月11日 (金)

かみのけ座メロッテ111

111blog 春の夜空は、少しだけ寂しいんですね。それでも、本当は、かみのけ座銀河団やおとめ座銀河団のように、系外銀河がたくさん観測できる夜空なんですね。でも、小さな望遠鏡や双眼鏡では、なかなか観察できません。

 その中でも、双眼鏡で観察できるメロッテ111という散開星団があります。6,7倍の双眼鏡で眺めると、とても癒される眺めだと思います。色の確認までは、難しいですが、画面いっぱいに星の輝きを見ることができます。

 画像にして初めて色合いや雰囲気が出せるのでは、と思います。写真はかみのけ座にある散開星団メロッテ111です。メロッテというのは、メロッテという人が、天体を再編集して245個の天体をまとめたカタログ名です。Melという頭文字で区別しています。

 その一つが、このMel111という散開星団です。青白い若い星の集まりのようです。写真では、20個ほどしか確認できませんが、本当は、もっとたくさんの星の集団なのでしょう。暗い領域に、4等星から5等星の星が目立つので、視力の良い人は、肉眼でも見えるのでは、と思います。

 少しずつ夏らしくなってきたので、夜外に出ても寒くありません。コーヒーでもビールでも飲みながら、のんびり星を眺める季節になりました。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン180ミリマクロ・KissX8i・ISO1600・F4・50秒・10コマ合成・2018年5月

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