2017年5月23日 (火)

初夏の光跡

65blog_2 5月22日は、快晴の夜空でした。流れる雲の心配もなく、のんびり星見を楽しむことができました。我が家の裏庭から眺める、東シナ海に続く西の空です。ワイドレンズなので、北西の空から南南東の空まで写り込んでいるような感じです。

 20メートル四方の裏庭は、観察するのに結構適しています。北側は、小高い丘のような起伏が続いていて、天の北極方向の夜空は面積不足です。南の高度の低い空を眺めるときは、この裏庭のすぐ北側に2メートル高い平坦な場所があり、そこで星見をしています。もう少し北側には、6メートル程高い南の山々の稜線が見える場所もあり、特に不自由はしていません。それよりも、自宅から、車で3,4分走れば、広々とした場所や水平線が見える場所がいくらでもあるので、本当はそんな場所がいちばんなのでしょう。

 カメラを設置した場所は、真っ暗で足元さえ見えません。裏庭でも明るい懐中電灯が必需品です。おかげで、星々の輝きは怖いほど明るいんですね。ただ、野生動物には、裏庭でも要注意です。

 写真の左上の明るい光は、木星です。マイナスの2,3等級の明るさかなと思います。右隅の沈みかけた二つの明るい星は、夏の星座、ふたご座のカストルとポルックスのようです。まあ、こんな感じで、時々星の軌跡を撮影して遊んでいるんですが、眺めている間に、流れ星をいくつもいくつも見るんですね。それも楽しみのひとつです。

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・シグマ10~20・ISO1600・60秒F5.6・65コマ比較明合成




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2017年5月19日 (金)

うしかい座のジョンソン彗星

Blog 前回UPしたうしかい座を、現在ジョンソン彗星が南下中です。肉眼では全く見えないし、双眼鏡でも確認できませんでした。画像では、上方が天の北極方向です。うしかい座のμ(ミュー)星アルカルロポスを通り過ぎて、昨夜10時ごろには、δ(デルタ)星に近づいています。2,3分の露出で撮影したのですが、画像を確認するたびに、彗星がどんどん移動しているのが確認できます。少しだけですが、生きている宇宙を体で感じました。

 右上の少しだけ明るい輝きが、ジョンソン彗星です。彗星の明るさは、まだまだ暗く、8等級程の明るさだと思います。彗星の尾は暗く、望遠鏡でもはっきり分かりません。このジョンソン彗星が発見されたのは、2015年の11月だそうで、その時の明るさは17等級だったそうです。

 近日点通過が6月12日なので、これからどんどんスピードを上げて、太陽を半周りするのだから大変なんでしょうねえ。まあ物理法則ですから、人間の感情が入る余地は全くないのですが……。

 ところで、夜10時頃、北東の空にとても明るい星が見えました。双眼鏡で覗いてみると、平行四辺形を従えて昇ってきた、こと座のベガでした。本格的な夏が、すぐそこまでやってきているようです。

データ/ビクセンGP2・ビクセン70SS・笠井レデューサーフラットナー・キャノンKissx7i・ISO1600・140秒・2017年5月18日21時50分頃

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2017年5月15日 (月)

うしかい座

Photo 昨日の21時過ぎに、撮影した画像です。春の星座ですが、遅い時期に昇ってくる星座です。春の夜空では、うしかい座のα星アルクトゥールスがとても目立ちます。全天で4番目に明るいのでは……。ただ、うしかい座を構成する他の星は暗い星ばかりで、うしかいの姿を想像するのは、相当苦労します。

 画像は、上方が天の北極方向です。でも、東の空からは、横向きに昇ってきますので、その姿はなかなか人物像になりません。星座線を描くと何となく、おじさんの姿が現れます。短足ガニ股という感じなのですが、実際は腰の位置は、アルクトゥールスではなく、もう少し上の星々なのでしょう。向かって左の手が挙がっているのは、隣の星座をつくっている猟犬の犬をつなぐ革ひもを持っているからです。まあ、半分以上は、個人の想像ですが……。

 ところで、β星ネカルは問題ないのですが、μ(ミュー)星アルカルロポスの近くに、今接近中のジョンソン彗星が飛行中のようです。広角レンズでは、全く確認できませんでしたが、レンズを中望遠にして撮影したところ、μ星のすぐ西隣りに二股の尾を引く彗星の姿が確認できました。ジョンソン彗星は、うしかい座を南下して、おとめ座の東を飛行して、南天の夜空に移動するようです。明るさが、6等級程あるので、8倍ぐらいの双眼鏡でも見えるかも、です。晴れた夜に、再度、撮影してみます。

 ところで、この日は双眼鏡で変なものを目撃しました。2度目です。書くと、自分が怖くなるので、またの機会にします。まあ、とりあえず、アイスコーヒーで乾杯です。

データ/ケンコースカイメモS・キャノンKissX7i・シグマ30ミリ1.4・ISO1600・F3.5・30秒・32コマ合成・2017年5月14日21時30分頃

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2017年5月10日 (水)

月齢10.6の月

106blog 全開した東向きの部屋の窓から、満月の1日前の大きな月が見えます。月を眺めるのも久し振りのような気がします。時々双眼鏡で眺めて、遊んでいるんですが、部屋の中はいつものように常時整理中という感じです。パソコンデスクが2つあって、デスクの上や周囲には雑品があちこちに、あたかも定位置であるかのようにおかれています。時々は、きちんと整理整頓をするのですが、なかなかその状態が続きません。おまけに、30号の製作中の油絵が三脚にのっかっているので、さらに雑然とした状態です。

 まあ、そんな中で、月を眺めながら、これを書いています。

 この画像は、初めて拡大撮影して、画像処理したものです。口径102ミリのED鏡に、アダプターを使って、20ミリのアイピースを光軸上にセットして撮影しました。ピンがなかなか来なくて苦労しました。今ではこの方法は、あまり使われていないようなんですね。冷却CCDカメラを使ったり、大きな口径の望遠鏡で撮影するのが当たり前になっているようです。

 ガッサンディクレーター付近で、太陽光が2,30度で差し込んでいる、明暗境界領域の月面風景はとても美しく、刻々と影が移動していく様子が眺められます。クレーターの濃淡がどんどん変わっていくことに、月も生きているということをとても強く感じます。

データ/ビクセンGP2・ES102ED・プローセル20ミリ・キャノンKissX7i・ISO1600・500分の1・2017年5月7日20時30分頃

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2017年5月 5日 (金)

M97 フクロウ星雲

M97blog_2 おおぐま座付近には、たくさんのM(メシエ)天体があります。このM97もその一つです。別名フクロウ星雲なんて言われているようなんですが、口径の小さい望遠鏡では、フクロウというイメージはありません。調べてみると、写真では横向きになっていますが、惑星状星雲の形がフクロウの顔に似ているということだそうです。口径30センチ程度の少し大きな反射鏡なら、フクロウの顔に似て、それらしく見えるようです。

 M97は太陽程度の恒星が最期を迎え、大爆発を起こして、外層部が周辺に飛び散っている状態のようです。確かに、そんな感じもします。その結果、中心付近に空洞ができて、ちょうどふたつのようですが、それがフクロウの目に見えるのでしょう。このフクロウ星雲の光度は、12等級なので、小さな口径ではこの程度です。次回は、8インチで覗いてみます。

 写真では、上方やや左方向が天の北極方向です。M97の少し北側に、銀河が見えます。渦巻銀河M108です。その銀河を、ちょうど真横から見ている感じです。この銀河の光も淡いので、詳しく見るには、もっと大きな口径が必要です。課題ばかりが増えていく、星見です。

 春、というよりは初夏なんですね。おおぐま座も夜10時を過ぎると、西側に移動していきます。天頂付近のしし座も西空に傾いていくと、東の空には、さそり座が昇ってきます。また、賑やかな天の川の夏がやってきます。こちらの観察者の方も、アイスコーヒーと冷たいビールの季節がやってきます。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・キャノンKissX7i・ISO1600・120秒・トリミング・2017年4月14日21時40 分頃

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2017年5月 3日 (水)

ガリレオ衛星

Img_0389a この4,5日、薩摩地方は移動性高気圧に覆われて、穏やかな日和なのですが、大気の状態があまりよくなく、昼も夜もソフトフィルターをかけたような感じの空でした。日が暮れると、南東の空高くに木星が輝いていたので、まあ、木星ならすぐ近くの惑星だから何とか眺められるのでは、と観察することにしました。

 8インチのシュミカセでの観望です。いつものように4個のガリレオ衛星が、木星の周りを動いていました。ガリレオが4個の衛星を発見したのは、今から400年以上前の1610年です。自分で製作した望遠鏡での観測でしたから、これまた、すごいことなんでしょう。この発見によって、ガリレオは地動説を確信したと言われています。比べるのも変ですが、1610年頃の日の本の国と言えば、江戸時代に入って、少しは平和な世の中になった頃です。ちょうど、宮本武蔵が二天一流に目覚めて修行していた頃でしょう。ヨーロッパの科学と技術の偉大さがよくわかります。

 画像の上方が天の北極方向です。左からエウロパ、イオ、ガニメデ、カリストの順です。太陽系最大の衛星ガニメデは、さすが明るく輝いています。木星に最も近いイオは、どんどん木星に近づいていて、やがて向こう側に隠れてしまいます。イオは、42時間で木星の周りを一周しますので、計算すると周回速度は時速63000キロ程です。超超高速ですね。エウロパやガニメデも周回軌道半径が小さいので、眺めているうちに、位置が少しずつ変わっていきます。

 ガリレオも最初に観測したときには、非常に驚き、驚嘆したのでは、と想像できます。現在そんなことが分かっていても、小さな衛星がどんどん位置を変えて、移動していくのを眺めていると、巨大な宇宙の物理法則と生きている時空の不思議さに驚かされます。と同時に、それを小さな地球から眺めている自分も生きている、という臨場感を非常に強く感じます。何故だか分かりませんが、これまた、とてもとても不思議です。 

 データ/ビクセンGP2・8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO3200・0.1秒・2017年4月30日20時50分頃

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2017年4月29日 (土)

りょうけん座の球状星団 M3

M3blog 日が暮れて1時間ほど経つと、東の空に春の星々が昇ってきます。今は、木星が明るく輝いていますが、本来なら、とても寂しい星空なんですね。春の1等星と言えば、天頂近くに昇ったしし座のレグルス、おとめ座のスピカ、そしてうしかい座のアルクトゥールスの3個しかありません。おまけに、レグルスとスピカはそれほど明るくありません。それに比べて、西空に沈みかけている冬の星座や星々の明るいこと、眺めてみると、とてもよくわかります。

 うしかい座のα星アルクトゥールスは、全天で4番目に明るい恒星です。眺めているだけで、個人的な想いですが、何となく頼りになるような印象です。だから、春の観察・撮影にはこの星でピント確認をしています。

 画像は、アルクトゥールスの少し東北の領域にあるM3という球状星団です。球状星団にしては、大きい方で、双眼鏡でも確認できます。明るさは、6等級弱ですが、空が澄んでいれば、視力のいい人ならば肉眼でも見えるそうです。久し振りにニュートン反射鏡を使って観測しました。昼間のうちに光軸を修正したはずなのですが、少しだけ調整不良のようでした。撮影には、あまり影響はしていませんが、また、光軸修正をします。

 M3は、視直径が100光年、恒星の個数が50万個ほどだそうです。地球からの距離が34000光年程ですから、天の川銀河のはるかな上方の、星の少ない領域にあるのでしょうか。球状星団には、とても魅力を感じます。そんなところにある惑星に生まれたとしたら、日常は一体どんなふうになっているのか、夜は眠れるのだろうか、なんてしょうもないことを考えたりします。想像力を刺激するのですね。

データ/ビクセンSX2・笠井15㎝ニュートン反射・ビクセンのコマコレクター3使用・キャノンM5・ISO1600・60秒・15コマ合成・トリミング・2017年・4月28日20時40分

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2017年4月24日 (月)

おとめ座銀河団

Photo ここ薩摩半島では、明るい日差しがあるのに、雨がざーっざーっと降ることがたびたびあります。狐の嫁入りではないのでしょうが、一年中起こります。それも、とても頻繁にです。今日も、夕方そんな天気でした。何年か前に、望遠鏡で星を観察している時に、突然雨が降り出したこともありました。あわてて機材を家の中に運び込みました。それ以後、双眼鏡を首にかけて、夜空の雲の移動には気を使っています。

 左の画像は、おとめ座銀河団の中心付近です。口径102ミリでは、完全に力不足です。これは、ハッブル宇宙望遠鏡の観測対象ですが、初めて観察し、撮影しました。8個の銀河が写っていますが、この周辺には、小さな望遠鏡で確認できる銀河が、2,30個ほどあります。でも、実際は2500個以上の銀河があります。銀河団の集合が、超銀河団をつくっているようです。したがって、超銀河団に含まれる銀河の数は、億単位なのでしょう。こういう宇宙の姿は、人間の想像を、はるかに超えてしまいます。

 毎夜のことですが、我が家の裏庭は、一面暗闇です。でも、小さなテーブルの横で椅子に腰かけて、星明かりの下、のんびりコーヒーを飲みながら、想いを巡らせるのは、とても優雅な時間かも知れません。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・キャノンKissX7i・笠井.0.8倍レデューサー・ISO1600・80秒・11コマ合成・2017年4月22日21時50分頃

 

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2017年4月19日 (水)

月面 静かの海

Photo 4月に入っても、薩摩半島では、春の穏やかな晴天はあまりありません。春の嵐があっという間に通り過ぎて、1日晴れたと思えば、また次の日は雨だったりします。晴れていても、薄雲がかかっている夜空の方が多いんですね。少し薄い雲がかかっていても、月だけは眺められます。

 余裕があるときは、のんびり月面観察をしています。上弦の前後の月面は、クレーターがくっきりしていて、とても迫力があります。8インチのシュミカセで、椅子とコーヒーがあれば、ゆっくり観察できます。双眼装置というのがあって、これまた不思議ですが、双眼鏡ではないのに、月面が立体的に見えるんですね。同じ景観を両目で見ているのですが、両目で観るということで、錯覚を起こしているのでしょう。100倍程度にして観察すると、少し遠いですが、月の周回軌道上の宇宙船に乗っている気分です。おまけに月の動く速度は恒星と違うので、月が星々の間を少しづつ移動していく様子から、遊覧飛行しているような感じです。

 ところで、写真は、月齢7.0の月面です。晴れの海と静かの海付近です。静かの海には、1969年アポロ11号が着陸した場所があります。黒っぽい地域が海と呼ばれる、少しは平坦な場所のようですが、地球上の平原とは全く違ったところのようです。岩場が延々と続く厳しい環境の世界でしょう。

 アポロ計画は、1972年12月のアポロ17号が最後になりました。でも次のアポロ18号は月面着陸が決まっていて、準備完了だったようですが、突然中止になりました。なぜそうなったのか、公式発表がなかったので、いろいろなうわさがありました。ドキュメントっぽい映画もつくられました。アポロ17号の時に、月面上に謎の生物が生息していて、乗組員がけがをしたという内容の映画でしたが、結構迫力ある映画でした。まあ、それはそれとして、まだまだ謎の多い月です。未知の部分がいっぱいあった方が、庶民は夢を持ち続けられるので、楽しいのでは……と思っています。

データ/ビクセンGP2・セレストロン8インチシュミカセ・キャノンKissX7i・ISO1600・1250分の1・2017年4月4日21時20分頃

 

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2017年4月15日 (土)

M81とM82

Photo おおぐま座のM81とM82を撮り直しました。なかなかうまくいかず、四苦八苦しています。前回よりは、ほんの少しだけですが、大きな口径のレンズです。

 この画像では、上方がおよその北極星方向です。おおぐま座は、北極星の上方に昇っていますので、実際は逆立ちしていますが。

 我が家の裏庭から北東方向を眺めると、ほんのり明るいんですね。それは、加世田という小さな街の灯りがあるからです。おまけに、同じ方向に、遠いですが、鹿児島の市街地の街明かりが空を明るくしている感じです。夜中になると、田舎の暗さになりますが……。

 そんな訳で、出来る限り、天頂付近から西側と南側の空を眺めています。このところ空を眺めながら感じる印象は、大気の状態があまり良くないのでは、ということです。都会は、30年程前からでしょうが、薩摩半島の片田舎でも、大気がとても汚れてきたような感じです。冬は、大陸からPM2.5と黄砂が頻繁にやってくるようです。また、夏は南からやってくる水蒸気の多さが目立ちます。星空が、どんどん霞んでいくようで、少しだけ心配をしています。

 ところで、おおぐま座のM81は渦巻銀河です。M82は不規則銀河に類別されています。M82不規則銀河は、爆発的に形を変えているようです。それは、過去にM81がM82に衝突して、M82に大きなダメージを与えたと言われています。そんな時代に、この銀河に生存した生命体は大変だったのでしょうねえ……、なんて、つい思ってしまいます。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・0.8倍レデュサー・キャノンKissx7i・ISO1600・120秒・10コマ合成・2017年4月14日

 

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