2021年7月22日 (木)

さそり座のアンタレス周辺

Blog_20210722193501  夏の星座が、天頂近くに明るく見えるはずなんですが、天気の具合で、なかなか上手くいきません。夏の大三角も、曇り時々晴れ……なんていう日には見えたりするのですが、それ以上は望めない空です。梅雨が明けても、夏らしい青空も、さわやかな夏風も吹きません。何となく、梅雨の続きのような空模様です。写真は、梅雨明け翌日の夜に撮影したさそり座のα星アンタレス周辺です。この日の夜も5時間ほど晴れただけで、やがて曇ってしまいました。月の姿は雲に隠れて、満ち欠けもなかなか眺めることが出来ません。薩摩半島では、台風の影響で雲ばかりで、さっきも一雨降りました。北の大地北海道で猛暑日とは、驚きです。今年は、日本列島が南へ5度以上移動したような感じかも、です。

 ところで、アンタレスは6月頃から雲の隙間の南東の空に見えていたのですが、今では夜9時ごろには、もうすっかり子午線を越えて西の空に傾きかけています。季節の移り変わりが、とても早い感じがします。赤色超巨星アンタレスは相変わらず、赤い輝きで、とても目立つ星です。もう少し赤く輝く星間ガスが写っていればいいのですが、なかなか上手くいきません。この周辺を撮影するときは、いつもボーグの55FLなんですが、露出時間が不足しているのでしょうか、画像がイマイチという感想です。それなりのフィルターを使った方が、いいような気もします。

 アンタレスのすぐ右側(西)に球状星団M4が見えます。このM4は5等級ほどの明るさですが、肉眼で確認するのは少々無理な感じです。アンタレスのすぐそばにも、もう一つ球状星団らしき光も見えています。写真左上あたりには、暗黒星雲らしき黒い領域も広がっています。この周辺は天の川銀河の中心部に近いこともあって、星雲や星団が数多くあるところで、双眼鏡で眺めるととても楽しめる領域です。

 本当は、今夜あたり満月に近い月が明るく輝き、南の空に昇っているはずなんですが、やや分厚い雲に隠れて、わずかな明かりが確認できるだけです。もやーっとした、まるで大きな球状星団のような輝きです、不思議ですが……。明かりのない暗い夜空は、ちょっぴり寂しい気もします。夏は、やはり、澄み切った青空と満天の星々が必要ですね。まあ、もう少しのんびり待つことにします、です。という訳で、裏庭散歩してきます。

データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・ISO1600・30秒・2021年7月12日20時50分 

 

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2021年7月15日 (木)

おとめ座銀河団 マルカリアンチェーン

 Blog_20210715193101 今日の午後、薩摩半島は大荒れの天気でした。まだ7月ですが、今年最強の雷雨でした。警報級の雷雲が、北薩摩の方から南へ南下してきて、東シナ海に抜けました。雷もすごい時は、バリバリ……バリバリと本当にすさまじい迫力です。夜になって、また次の雷雲らしきものが東方面から近づいています。夜にもう一度、雷雨かも、です。梅雨が明けたと言っても、当分はこんな天気が続くのかも知れません。

 ところで、写真は、おとめ座銀河団の中央付近のマルカリアンチェーン(マルカリアンの鎖)と呼ばれているところです。15個ほどの系外銀河が弧を描いているような感じで、この眺めも宇宙の不思議さでしょうか……。その内いくつかは局部銀河群をつくっているそうですが、そのほかの銀河は偶然同じ方向に見えているだけだそうです。銀河までの距離は、近くて6500万光年程だそうで、どう考えても遥か彼方ですね。その鎖の中に、Mナンバーの銀河が二つあります。M84とM86です。この二つの銀河は特別に大きかったようで、小さな望遠鏡でも確認できたのでしょう。もう一つメシエ天体のM87という楕円銀河が、画面左下に見えます。この銀河は、ウルトラマンの故郷の銀河だと言われています。でもこの銀河を一躍有名にしたのは、2019年にブラックホールの存在を確証した写真です。銀河の中心部にブラックホールが存在することを、歴史上初めて撮影して確かめたことです。そのブラックホールも超大質量のブラックホールだそうで、これまた、大変な驚きでした。という訳で、マルカリアンチェーンを撮影するときは、この楕円銀河M87も入るようにしています。この構図がいちばんGOOな感じでは、と思います。

 いつの間にか、春の星々も子午線を越えて西空に移動していきました。もうすっかり夏の星空ですが、夏の星座も曇り空の日が多くて、眺めることもまだまだ出来ていません。夏の天の川をのんびり眺めるのも、もう少し先になるかも、です。梅雨が終われば、あっという間に夏が来たような記憶ですが、今年は特別な梅雨だったのでしょうか……ねえ。

 という訳で、今夜は冷たいYEBISUで、乾杯します、でーす。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・EOSKissX8i・ISO1600・90秒・25コマ合成・2021年6月1日21時30分

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2021年7月 8日 (木)

ケンタウルス座のオメガ星団

Blog_20210708191601  今日の午後遅く、久し振りの雨でした。今週は、九州南部の梅雨明けを予想していたのですが、何故かハズレました。平年の梅雨明けが7月中旬なので、来週あたりかな、という思いです。もう2カ月近く梅雨が続いているので、ジメジメの毎日にお手上げです。見渡す限りの青空と夏の萌える緑を、心待ちしている毎日です。こちらに引っ越してきてから、ジメジメ感が強くなったような気もします。やはり、薩摩半島は亜熱帯気候かな……かも……。

 写真が、ケンタウルス座のオメガ星団です。全天で最大級の球状星団で、肉眼でもはっきり見えます。おとめ座のスピカを南にたどればいいので、位置は分かり易いはずです。これを撮影したのが、6月7日です。それから今日まで、まともな星空を観ていません。ということは、この1カ月は、星空の撮影を一度もしていないことになります。こういう梅雨もとても珍しいかも、です。

 まあ、それはそれとして、この球状星団は、去年撮影できなかったので、今年6月のは最優先対象でした。地平線からの高度が12度ほどしかないので、撮影時刻が限られてしまいます。曇り空の隙間を狙って、我が家の玄関先からの撮影でした。低い山の稜線から出てくるオメガ星団を狙って、デジカメの液晶のモニターに入れるのが結構難しいんですね。球状星団自体は肉眼で見えるのですが、等倍ファインダーで位置合わせをするのが、少々時間がかかります。その後試し撮りして、本番なのですが、梅雨時なので、双眼鏡で雲の動きをチェックしながら……結構大変な作業でした。実際の撮影時間は、40分ほどでしょうか……。ドタバタでしたが、まあ何とか撮影できました。

 この球状星団は、肉眼ではっきり見えるので、リアリティーは最高です。800万個とか、または1000万個とか言われていますが、このオメガ星団は恒星の数が異常に多いのが特徴です。地球からの距離が17000光年ということを考えれば、天の川銀河の中でもはるかに遠い星々なのでしょうか。球状星団の中心部がどうなっているのか、まだまだ分かっていないようです。中心部にブラックホールがあるという説もあり、とても不思議な存在です。密集した中心部の恒星にも、惑星が存在するのでしょうか……。球状星団は、とても興味深い存在ですね。

 という訳で、小休止して、裏庭散歩です。

データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・専用レデューサー使用・EOSKissX8i・ISO3200・25秒・20コマ合成・2021年6月7日20時50分

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2021年7月 1日 (木)

うしかい座とかんむり座

Blog_20210701193101  うしかい座とその隣のかんむり座は、7月上旬の今頃、天頂付近に昇ります。うしかい座は春の星座で、かんむり座は夏の星座になっています。共に、トレミーの48星座に入っています。この周辺部で目立つのは、何と言っても、うしかい座のα星アルクトゥールスです。春の星空では一番明るく、夏の星々が昇ってきている今の頃でも、さそり座のアンタレスやこと座のベガよりも明るい恒星です。全天で4番目か5番目に明るい恒星だと思いますが……。このアルクトゥールスは毎年お世話になっている星なのですが、今年はほとんど眺めることがありませんでした。いつもなら星空観望や撮影のための、ピント合わせに使わせてもらっている大切な星です。でも今年は、早々と梅雨入りしたため、ピント合わせをする機会もほとんどナシでした。そのうしかい座も夜10時ごろには、子午線を越えて西の空に傾き始めます。

 写真が、うしかい座の全景です。星座線も書いていますが、暗い星が多いので、ここまで星座の形ははっきりと確認できません。北斗七星の柄の並びから、アルクトゥールスを通り、おとめ座のスピカまで伸びる曲線を、春の大曲線と呼びます。その大曲線を支えているのが、このうしかい座のアルクトゥールスでしょうか……。ギリシャ神話によれば、アルクトゥールスという言葉には、クマの番人という意味もあるそうです。そう言えば、西側に連れている猟犬で、北の空の大熊(おおぐま座)を監視している感じもします。長い時代の中で、上手くつくられた物語なのでしょう。なるほど……なるほどと感心しています。

 このうしかい座の東隣にある小さな星座が、かんむり座です。かんむり座もトレミーの48星座のひとつです。このかんむり座から東側が、夏の星座ということになっています。かんむり座の隣にはヘルクレス座、その東隣がこと座です。7月の上旬の9時ごろには、夏の星座すべてが昇ってきています。夏の星空には、いて座の南隣りに、みなみのかんむり座という星座もあります。間違いやすいので、かんむり座を北のかんむり座と呼ぶときもあるようです。かんむり座は、2等星がひとつだけ目立つのですが、くっきり晴れた夜には、かんむりの形に3,4個の星が、きれいに円弧を描いているように見えます。日本では、かんむり座のことを太鼓星と呼んでいたそうです。このかんむり座も、ギリシャ神話にその由来があるのでしょうが、詳しいことはまた調べておきます。

 うしかい座もかんむり座も、のんびり眺めるには、どう考えても寝転んでみるしかありません。夏キャンプ向きの星座でしょうか……。できることなら、この夏に裏庭で眺めたいのですが、暑さと湿度と天気の条件が揃えばの話ですが……。早く、すっきりした夏空を眺めてみたいものです。という訳で、小休止して、雲間の星を眺めてきます。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20ミリF2.8・EOSKissX8i・ISO1600・f5.6・40秒・ソフトフィルター使用・2021年4月19日10時20分頃

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2021年6月24日 (木)

りょうけん座のM51銀河

M51blog_20210624192101  昨夜は、雲に見え隠れする大きな月が何となく見えていましたが、今夜はどんよりとしていて、月の姿は見えそうにありません。今夜日付が変わってから満月になりそうです。その満月をストロベリームーンと呼ぶそうですが、その意味はよく知りません。今年は、4月頃からですが、雲の多い日が続いて、月の満ち欠けなど、夜空の変化を眺めることがとても少なかったような記憶です。4月の下旬からこの2か月間で、星空がまともに見えた夜はわずか3日だけでした。これも異常気象と呼ぶべきかも、です。南西諸島からこの薩摩半島にかけては、梅雨なんて言うものではなく、むしろ〈雨季〉と呼んだ方がいいような気がします。東洋リビングのモバイルドライ(モバイル乾燥器)を頻繁にコンセントに差し込んで使っていますが、湿気取りに追いつけないのが実情です。やはり、〈雨季〉と呼ぶべきでしょう……。

 ところで、写真は、りょうけん座の渦巻銀河M51です。子持ち銀河として人気の高い、メシエ天体です。5月頃がいちばん見ごろなんですが、この写真は、昨年の5月に撮影したものです。残念ながら、今年は撮影することが出来ませんでした。写真下の渦巻銀河がM51(NGC5194)で、北側の小さな銀河がNGC5195です。この二つをまとめて子持ち銀河と呼んでいるようです。見かけの大きさは満月の半分ほどですが、結構明るいので、少し大きな双眼鏡でも見えるそうです。渦巻銀河M51の大きさは、我々の天の川銀河よりわずかに小さいようですが、二つの銀河が衝突しかけているような感じで、巨大な銀河のすごい重力を少しだけ想像することが出来ます。この周辺では異常事態が起きていて、想像を絶することが起きているのでしょう。この写真を眺めているだけでも、恐ろしいほど宇宙の神秘を感じています。人間の想像力が全く働かず、もはや限界なんですね。こういう異常重力の現場に知的生命体が生きているとすれば……何が起きて、何がどうなっているのでしょうか。写真で見る限り、宇宙はとても美しいのですが、本当はとても恐ろしいという面も持っています。銀河同士の衝突が、結構頻繁に起こっているようです。いったん衝突し始めたら、何十万年か何百万年か分かりませんが、究極の恐怖の熱地獄が続くのですよね……。そう考えると「宇宙は怖いでっせ……一体どないなってんねん……えっ……えっ……」と、ついつい関西弁になってしまいます。

 まあ、そんな訳で、今夜は、冷たいYEBISUビールで乾杯でーす。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・ISO1600・100秒・2020年5月11日22時頃

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2021年6月17日 (木)

かみのけ座の散開星団メロッテ111

Mel111blog  日本中、ムシムシの日々が続いていますが、その中でも南西諸島や薩摩半島は異常なほどムシムシです。このところ、月の姿も見たことがありません。今夜は上弦の月なのでしょうが、月の存在さえ忘れてしまいそうです。薄雲程度ならば、月明かりが確認できるのですが、そんな感じもありません。5月に星空が見えたのは1回だけで、それも30日の夜でした。こんなことも非常に珍しいのでは、という思いです。5月は例年ならば晴れの日が多く、ちょうど星見には最適な季節なんですが、今年は梅雨が1ヵ月早くやってきたものだから、変な初夏になってしまいました。その30日の夜に撮影したのが、左の写真、かみのけ座の散開星団メロッテ111です。雲の流れの中で、星が見えていた時間は1時間ほどなので、ドタバタのドタバタでした。流れる雲を避けながらの撮影でした。のんびり楽しく……なんていうものではなく、途中で、非常に珍しいのですが……何となく悲しくなりました。

 ISO3200で、露出時間20秒。20コマほど撮影しました。普通ならば、ISO3200なんて、しないのですが……。まあ、それはそれとして、180 ミリレンズを使用しましたが、もう少し短いレンズの方が良かったのかも、です。写真は、散開星団の中心部に近い部分で、もう少し外側に星が見えていました。青白い輝く星々が、実際には4,50個あるようですが、写真には30個程しか見えていません。かみのけ座も暗い星ばかりの星座ですが、実際に見えるのは、多分この散開星団メロッテ111の部分だけでは、と思います。

 毎年のことですが、この散開星団を撮影しています。今の時期、かみのけ座は天頂付近なので、探すのがとても大変です。撮影するよりは、やはり双眼鏡でのんびり眺めていたいものです。視野いっぱいに星が輝いている姿は、臨場感いっぱいで、感動モノです。ずーっと眺めていると、何故か懐かしさを感じてしまうのも不思議です。〈自分の中に、星が宿っている〉とよく言われていますが、もしかすると、それも本当のような気がしてきます。〈何百万年もの間、星の光が類人猿のDNAを刺激してきた〉なんていうのを、どこかで読んだことがあります。可能性あり、かもです。

 ところで、かみのけ座は、トレミーの48星座には入っていないのですね……不思議ですが。17世紀にできた星座のようです。でも、星座の由来は、やはりギリシャ神話です。いろいろあって面白いですね。という訳で、今夜も少しだけ冷たいYEBISUビールで乾杯します。

データ/ビクセンGP2・180ミリマクロF3.5・EOSKissX8i・ISO3200・20秒・ソフトフィルター使用・20コマ合成・2021年5月30日22時

 

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2021年6月10日 (木)

おおぐま座のM81、M82銀河

M81m82blog  今年の春は、おおぐま座の系外銀河がテーマでした。おおぐま座で一番目立つのは、やはりM81とM82 のような気がします。というよりは、小口径しか持っていないので、見かけの大きさが重要なポイントです。エクスプローラー・サイエンティフィック社のED102鏡筒が屈折鏡最大口径なので、いざというときは、頼りにして使っています。笠井のマルチフラットナーを使用すると、何とか視野の隅っこまで使えるようです。大きいのが少々不便ですが、赤道儀に乗せるとまあ、何とか満足していますが……。ただし、欠点がひとつありまして……。それは、この屈折鏡についている回転装置です。この回転装置は使えればとても便利なのですが……。回転したときに、ピントが僅かにズレルということです。僅かと言っても、微妙にピント合わせをしているのに、少々でもやはり問題です。ということで、今ではこの回転装置は全く使っていません。当たりハズレのハズレだったのかも、です。それとも、使い方に何かコツがあるのでしょうか、分かりません。

 ところで、写真下がM81で、上がM82です。M81の方は渦巻銀河らしくて、とてもいい感じです。ただ、1200万光年という遥か彼方で、少し遠すぎます。もっと近ければ、迫力ある眺めになっていたのでは、という感想です。一方のM82の方はと言うと、不規則銀河という分類ですが、本当は、M81銀河の引力の影響でスターバースト現象を起こしているそうです。スターバーストというのは、外部の力で、星間ガスが引き飛ばされることだそうで、こんなことが宇宙で起これば大異変になること間違いなし、でしょう……。実際M82の写真を見ると、赤い水素ガスなんでしょうが、宇宙空間に大量に飛び散っています。やがては銀河が崩壊してしまうのでしょうか、それは分かりませんが……。この銀河M82は、改造デジカメで撮影する必要がありますね、次回になりますが。またの機会に挑戦してみます。

 という訳で、梅雨に入って、1ヶ月が経ちました。当分は梅雨空が続きそうで、このM81とM82は地平線の下には沈まないのでしょうが、大気の状態から考えると、撮影はとても難しいかも、です。まあ、そんな訳で、コーヒーブレイクです。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・笠井マルチフラットナー使用・ISO3200・55秒・20コマ合成・2021年4月6日22時10分

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2021年6月 3日 (木)

おおぐま座M109銀河

M109blog  おおぐま座からりょうけん座にかけて、系外銀河がたくさんあります。写真は、おおぐま座の渦巻銀河M109です。見かけの大きさが8秒×5秒ほどで、とても小さくて無理のような感じでした。それでも、おおぐま座のγ星のすぐ近くなので、探すのはとても楽でした。γ星というのは、北斗七星の水オケの方から数えて3番目の2等星です。その星のすぐそばということで、行きついたところが写真のM109銀河でした。γ星もM109も画面の隅っこになっていますが、南の方に系外銀河がたくさんあるらしいということで、こんなイメージになりました。確かに、画面下の隅に、NGC3953という銀河も見えています。他にも、矢印で示したところにも、系外銀河がたくさん確認できます。この銀河群はM109局部銀河群と呼ばれているそうです。この周辺をもっと詳しく調べると、本当はすごい数の銀河があるのでしょうねえ。口径10センチの屈折鏡筒なら、正直これぐらいが限界です。

 ところで、メシエカタログには、110までの天体が登録されていますが、シャルル・メシエが作成したのはM103までだそうで、それも18世紀ですが。その後、M104からM110までは、20世紀になってから追加されたようです。天文の世界も、いろいろ話題があって面白いですね。

 4月から5月にかけて、系外銀河を探そうと思っていたのですが、九州南部は梅雨入りが平年よりも3週間ほど早く、5月はほとんど星空が見えませんでした。5月30日の夜、わずか50分ほどの1回だけ撮影できました。こんな5月も……異常も異常です。九州各地の天文台も、観察会やら観望会、あるいは天文イベントもほとんど中止になっています。新型コロナウィルスの感染拡大もあって、天文台は大変だそうですね。天候異変や天変地異の前触れなんていうものではなく、とっくに現実になっているのでは、というのが感想です。

 という訳で、今夜もジメジメで、雨が降っています。明日も一日雨降りかも、って予想しながら、小休止でーす。

データ/ビクセンGP2・ES102ED・EOSKissX8i・ISO3200・50秒・20コマ合成・2021年4月6日21時頃

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2021年5月27日 (木)

しし座

Blog_20210527190601  写真は、トレミーの48星座のひとつで、かに座とうみへび座に続いて昇ってくる春の代表的な星座しし座です。しし座は古代からとても有名で、へルクレスに退治された人食いライオンをイメージしています。5月下旬の夜10時頃には、すっかり西の空に傾いてしまいます。晴れた夜には、ライオンの頭や前足、後ろ足やお尻のあたりの形に、星が並んでいるのがよく分かります。星座の形を示す星座線は、全く決まりがないので、勝手に結んで自分だけの星座をつくることもできます。でも、やはりこの結び方がいちばん似合うし、最もそれらしく見えるようです。星座線の引き方は、日本、アメリカ、あるいはヨーロッパなどで、少しだけ違うようです。日本でも、出版社や天文書によっても、若干違いがあります。そんな訳で、星座線を引くときは、自分の好みの星座線を選んでいます……適当ですが。

 ところで、しし座には1等星レグルスがあります。レグルスは、ちょうどライオンの胸というか、心臓当たりなのでしょうか……うまい具合にそこにあったんですね。2等星デネボラは、ライオンの尻尾のあたりです。固有名のデネボラというのは、アラビア語で尻尾を意味するそうです。このデネボラは、うしかい座の1等星アルクトゥールスとおとめ座の1等星スピカと共に、春の大三角形をつくっています。この三角形は、正三角形に近く、明るい星が少ない夜空では結構目立ちます。この大三角形が天頂付近に昇ると、東の空から天の川が昇ってきます。

 今年は、どういう訳か梅雨入りが1カ月近くも早くなりました。予想通り、昨夜の皆既月食も、雨降りで何もなしでした。本当は5月の今頃は春の星座がとてもよく見えるのですが……。今年は特別で、5月になってから、澄み切った星空を眺めたことがまだ一度もありません。湿度80%以上のジメジメの毎日です。雨のち曇りのち雨……なんていう天候の中、先週に続いて、またまたレンズ1本にカビ発生です。それも、優秀なレンズ、バリオ・ゾナーでした。という訳で、スーパーで〈なんでも除湿・シリカゲル〉なんていうのを大量に買ってきました。本当に効果があるのかどうかは、分かりませんが……。

 という訳で、よく分からない雑用に追われています。ささやかな楽しみですが、のんびり星空を眺めてみたいものです。という訳で、コーヒーブレイクでーす。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20ミリF2.8・EOSKissX8i・ISO1600・20ミリf5.6・30秒・ソフトフィルター使用・2021年4月8日20時40分

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2021年5月20日 (木)

かみのけ座のM53

M53blog  薩摩半島は梅雨入りして10日程たちましたが、毎日雨くもり雨という状態で、梅雨らしい梅雨になりました。4月後半から、こういう湿気の多い状態が続いていたので、心配だったのは、レンズに発生するカビです。……と思って調べてみると、予想通りソニーα用のズームレンズにカビが発生していました。まだ目立たない程度なのですが、分解しないと処理できない場所なので、ほとんど諦めかけています。こちらに引っ越してきて、もう5,6本のレンズにカビが発生したのでは、と思います。それなりに、カビ防止には気を付けているのですが、またしても敗北です。まあ、少しのカビならば、使えるようですが……なんて、言い訳しています。

 ところで、写真は、かみのけ座の球状星団M53です。かみのけ座のα星の隣なのですが、このα星は5等星に近い暗い星です。肉眼では、場所を特定するのは少々無理でした。前回の撮影は、ビクセンのGP2赤道儀で何とか探せたのですが、時間の関係で、今回は自動導入を使いました。さすがに自動導入は便利で、一発でOKでした。結構トリミングしていますが、球状星団の感じは少しは出ているのでは、と思います。双眼鏡で眺めても、このM53は、ぼやーっとした感じの恒星に見えます。明るさは8等級で、とても暗い輝きです。地球からの距離が60000光年程なので、天の川銀河周辺部の遥か彼方にある球状星団のようです。中心部付近の星の密集度は高いようですが、この写真からはそれ以上のことは分かりません。星の数が何十万個か何百万個か分かりませんが、こんなに球状に密集していたら、その星々の惑星系はどんな風になっているのだろうか……そんなことを眺めるたびに思います。宇宙の神秘、そのものです。不思議で仕方ありません。

 このかみのけ座には、かみのけ座銀河団という系外銀河がたくさんあります。メロッテ111という青白く美しい散開星団もあります。今年はまだ、撮影も見ることも出来ていません。ほとんど1ヶ月近く、まともに星空を眺めていません。来週の26日は、珍しく皆既月食なのですが、それもなかなか難しいのでは……そんな感じもします。まあ、天気のことだからどうしようもありませんが、気長に、のんびり待つことにします。

 また、雨が降ってきました。部屋の中は、水蒸気が飽和に近づいているような状態です。という訳で、コーヒータイムにします、です。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・EOSKissX8i・ISO1600・90秒・2021年4月11日22時20分

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